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第86話
リビングに行って椅子に座って、何か食うかって聞かれて水って答えた。
なんか嫌そうな顔をした燈人が水をくれて何か悪いことしちゃったかなって怖くなる。
「お、俺、何かした···?」
「いや、ちょっとずつでいいから、食べる練習しないとな」
「いいよそんなの」
「いいわけねえだろうが。」
燈人が俺の隣に座って優しく抱きしめてくる。零れるかもしれないってテーブルにコップを置いた。
「お前が、よくても俺は嫌だ」
「何で?」
「お前が体調崩して辛い思いしてるのを見たくない」
そう言って額をコツンと合わせる。まっすぐ燈人の顔が見れなくて目線を逸らしてるとキスをされる。
「ん、っ···」
舌が入ってきて口の中を暴れまわる。
クチュリとなる水音、甘く噛まれて吸われて。頭がボーッとする。気持ちよくてもっともっとって燈人の首に腕を回した。ズクンと下半身に熱が溜まる。
「···はっ、と···りっ」
「ん?」
「エッチ、したい···」
「でもお前体···」
「我慢、できないよぉ···っ」
自然と涙が出てイヤイヤと首を振った。そしたら燈人に抱き上げられてベッドに連れて行かれる。
「はぁ、んむっ···!」
激しいキスを続けられながら服を脱がされていく。
「っん、」
脇腹をするり撫でられるだけで甘い声が出た。それは燈人の口の中に消えていく。
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