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第114話
「ど、したっ···んっ!」
激しいキス、息が苦しい。鼻で呼吸をしてみるけど、そんな暇与えてくれない。すごく自分が燈人に求められているんだ。ってわかって嬉しくなる。
「っ、はぁ、はぁ···、ねぇ、どう、したの···?」
「いや、なんか···キス、したくなった」
「ふふっ、嬉しい」
抱きしめられる、その力は強くて苦しいけど安心する。
「ね、俺さ、やっぱり燈人と他の人が話してるの見ると、嫌だなって思うんだ」
「ああ」
「これって、燈人に依存してるのかな。好きが止まらないって、こういうこと言うんだと思うんだよね」
「嬉しいな、それ」
ソファーに座った燈人の膝に向かい合うように座ってふふっと笑う。
「俺、燈人がもし別れようって言ってきたら、燈人のこと、殺しちゃうかも。」
「俺だってそうだよ。お前がそんなこと言ってきたら監禁するか、殺してやる」
「監禁!いいね!今からする?」
「それは違う」
頰を優しく触られる。目を閉じてその感覚を味わってるとまた、触れるだけのキスをされた。
「ずっと、一緒にいてね」
「当たり前だ。」
優しい、幸せな、二人だけの時間。
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