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第230話

「うめぇ」 「でしょー!俺もね、味付けちょうどいいと思ったんだよね」 箸を休めることなくパクパクと食べ続ける燈人。どうやら本当にお腹がすいていたらしい。 「最後はうどんね」 「うどん?ラーメンじゃねえのか?」 「キムチ鍋でうどんすごく美味しいんだよ!1回でいいから、騙されたって思って食べてみて!」 「ああ」 俺の勢いに負けてウンウン頷く燈人に笑ってしまった。 「明日も組の方に行くの?」 「明日は行かない」 「そっか!じゃあゆっくりできるんだね」 「ああ」 野菜もほとんど平らげて冷凍うどんを投入した。 少し煮込んでお皿に取りチュルチュルを食べると美味しくて「ふふっ」と思わず声が漏れる。 「食べて!」 「結構腹いっぱいなんだけど」 「食べてよー!」 「···はい」 燈人も同じようにお皿にとってチュルチュルとうどんを口にいれる。 「うまい」 「ほら!美味しいでしょ!」 フフフっと笑う俺につられるように燈人も笑った。

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