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第20話 土曜日のお泊り★

 六月二十四日土曜日。  夕方から降り出した雨は、夜には激しさを増していて室内にいても雨の音が聞こえてくる。  それよりも、俺の中に入っているバイブの音が大きく俺の耳に響いている。  今俺は、シュウさんの部屋の寝室の床で四つん這いになって尻にバイブを突っ込まれて、ペニスにはリングを嵌められている。  今何時だ?  時間の経過も分かんねえ。  五時すぎにシュウさんが俺のバイト先まで車で迎えに来て、シュウさんが作った夕飯を家で食べた後風呂に入って今に至る。   もうどんくらい、この状態で放っておかれてるのか分かんねえ。  シュウさんは涼しい顔で、バイブのリモコンを片手に俺の痴態をベッドに腰かけて見下ろしている。  バイブは弱くて、すげえもどかしい。  もっと強くしてほしくて、勇気だしてそれを口にしたけどシュウさんは微笑んで、 「もう少し我慢して」  と言い、俺の頭を撫でるだけだ。  もっと激しくしてほしいのに。こんなんじゃあ俺、おかしくなりそうだ。  俺はぜーはーと息を繰り返しながらシュウさんを見つめて、かすれた声で言った。 「しゅう、せい……さん……もう、むり……」  言いながら俺の腰が揺れる。  シュウさんは足を組み、頬杖ついて俺を見ている。  その視線がなんだか見下されている様で……背中がゾクゾクしてしまう。  って、俺にそんな趣味ねえはずなのに、でも俺は、シュウさんにもっと喜んでほしくて彼の膝に手を置いて言った。 「もっと、欲しい……」  もどかしい刺激だけ与えられ続けて、もう耐えられねえよ。 「いいね、その顔。苛めたくなる」  涼しい顔でシュウさんが言って足を開いたとき、俺の中のバイブの震えが強くなった。 「ひ、あぁ!」  思わず声を上げて、俺は顔を床に押し付けた。  やべえ、腰が揺れる。  前立腺と内壁を刺激されて、脳まで侵されていく。 「漣君」  冷たい声が響き、俺は何とか顔を上げてシュウさんを見上げた。  彼は寝間着のハーフパンツと下着をずりおろし、ペニスを引きずり出して言った。   「舐めて」 「う、あ……」  俺は、バイブの刺激に耐えながらシュウさんに近づき、まだ半勃ちになっているペニスを口に含んだ。  欲しい。これ、この間みたいに、中に挿れて、ぐちゃぐちゃにしてほしい。  そう思いながら俺は、懸命に舌と頭を動かした。 「ンん……」 「その拙い感じが可愛いよね」  そしてシュウさんは優しく俺の頭を撫でてくる。  可愛いとか言われて嬉しくなんかねえ……なのに俺は、さらに深くペニスを咥えこみ、シュウさんの顔を見上げた。 「そんなふうにされたら、口の中に出しちゃうかもしれないよ?」  そしてシュウさんは俺の頭を掴むと、腰を揺らし始めた。  俺の口の中でペニスが大きくなっていき、先走りが舌に広がっていく。  苦い……吐き出してえ気持ちともっと喜んでほしい気持ちが拮抗してる。 「ねえ漣君、もっと奥まで咥えこめる?」  なんて言いながら、シュウさんは俺の喉奥にまでペニスを突っ込んでくる。  やべえ、苦しい。苦しさに涙が出てくるのに、抗えず、もっと苛めてほしいと望む自分がいる。  シュウさんのペニスがすっかり硬くなった頃、彼はずるり、と俺の口からペニスをひきずりだした。 「あ……」  思わず切ない声が漏れて、俺はぎゅっと口を閉ざす。 「ほんと、面白いね君は」  笑い声が響き、俺は顔が真っ赤になるのを感じながら下を俯いた。  恥ずかしい……だけど、もっと欲しい。 「ほら、漣」  呼び捨てにされて、俺は驚き顔を上げる。  シュウさんは笑って、俺を見下ろして言った。 「そのままこっちにお尻向けて?」  言われて俺は、四つん這いのままシュウさんの方に尻を向けた。  そこにはまだバイブが突っ込までていて、ぶるぶると震えながら俺の中を刺激している。  でも射精はできない。だって、ペニスにリングが嵌められたままだから。  バイブの震えが止まったかと思うと、ずるり、と中からバイブが引き抜かれた。 「ん……」 「あはは、ぽっかりと穴が空いているね」  言いながら、シュウさんは穴の入り口を指で撫でた。 「あ……」 「中まで丸見えだね」  そんなことまで言われたら、耳まで紅くなるっての。  俺は何も言えず、下を俯き、でも尻を突きだした。  早く挿れるならいれてほしい。  俺の中を……早く満たしてほしい。  衣擦れの音などが響いた後、シュウさんは俺にベッドの上にあがるように告げた。 「漣、僕に全部『さらけ出して?』」  その言葉に俺は、ベッドの上にうつ伏せで寝転がり、尻だけを上げて見せる。  こんな格好恥ずかしすぎるのに……もっと欲しくて俺は、腰を振って見せた。 「可愛いね、ほんと。言う通りに出来たからご褒美あげないとだよね」  そう告げてシュウさんは俺の腰を掴み、熱い楔を俺の中に挿れた。 「ひっ……」  バイブなんかよりも太い……先端が前立腺を突き、俺の視界に星が舞う。 「あ、あぁ……」 「やっぱり中はきついね。毎日拡張してあげればもっと楽なんだろうけど、そんな時間はないしねぇ」  そんな余裕のある声が響き、なんか悔しく思う。  もっと溺れてほしいのに、シュウさんはいつもなんか余裕そうだ。  俺なんて全然余裕、ねえってのに……! 「今、すごく締め付けて来たけど何を考えてるの?」 「な、なんも考えてなんて……あぁ!」  ペニスが前立腺を何度も突いてきて、俺はぎゅうっと近くにある枕を掴んだ。  苦しい。でも、もっと欲しい…… 「シュウ、さ……中、なか……」 「あぁ、中、気持ちいいのかな。僕もだよ、漣」  そしてシュウさんは一度腰をひき、一気に腰を埋めてきた。 「うあぁ!」  びくびくと身体が震え、頭が白くなる。  やべえ、空イキした……ペニスにリングしたままだし、これ何度も続くよな……?   「イったの? 僕に名前呼ばれてイくなんて、面白いね」  そしてシュウさんはより深く俺の中に入ってくる。 「ひ、あ……ふ、かい……」 「まだそんなに深くないよ。全部は入っていないしね。ねえ、漣、自分が気持ちいいと感じる所を覚えるんだよ?」  そう告げてシュウさんは腰を揺らした。 「ん、んン……い、イい、そこ……あぁ!」  前立腺を押しつぶされて、内壁を抉られて、もっと欲しいとうわ言のように繰り返す。  シュウさんは俺の望むように腰を動かして、中を苛めぬいた。 「う、あ……もう、変、あたま、変、だからぁ!」 「中、うねっててすごいね。僕もイくから……だから漣、リング、取ってあげる」  今までと違って少し余裕のない声で告げた後、シュウさんは俺のペニスにはまったリングを外し、激しく腰を打ち付けた。 「あああぁ!」  今までで一番大きな声が出て、俺は目を見開いて身体を痙攣させる。  限界まで我慢させられた後の射精は……俺を簡単に快楽の海に沈めてしまう。  シュウさんが達したのかもよくわからない中、楔が引き抜かれて俺は、そのままベッドに倒れ込んだ。  頭、変……何にも考えらんねえ……  どのくらい呆然としていただろうか。  気が付くと、裸のシュウさんに抱きしめられて、顔をじっと見つめられていた 「大丈夫? 漣君」  心配げな声が響き、俺は目を見開く。 「……しゅう、せい……さん……?」  ぼんやりとした声で答えた後、俺は思わず辺りを見回した。  薄暗い、常夜灯が点いただけの寝室。  激しく降っていたはずの雨の音はもう聞こえない。   「あ……れ……?」 「大丈夫ならよかった」  安心したように呟き、シュウさんはぎゅうっと俺の身体を抱きしめた。  何があったんだ……?  全然覚えてねえ。なんか最近、俺、記憶とぶこと多くねえか? 大丈夫かよ、俺。 「シャワー浴びる? それともこのまま寝る?」  その問いかけに俺はシュウさんにしがみ付き、 「こ、このまま寝るのがいい、です」  と、かすれた声で答えた。  やべえ、途中から記憶ねえかも……でも身体怠いし、起きるのは面倒くせえ。考えるのは後でいいや。   「そう。おやすみ、漣君」  そしてシュウさんは俺の額に口づけた。

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