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第21話 試験がやってくる★

 翌日も、シュウさんとのプレイが行われた。  裸で仰向けで寝転がされて、M字で開かされた足は太ももと脛を縛られて閉じることができない。  手首には手錠が嵌められ、頭の上で固定されている。  シュウさんはそんな俺に服を着たまま覆いかぶさり、俺の中に挿れた玩具に手を掛けてゆっくりと抜き差しを繰り返していた。 「ひ……あ……」 「前立腺よりも深く入ってるの、わかる?」  眼鏡のない顔に笑みを浮かべ俺の顔を見つめながら、シュウさんは玩具をぐい、と深く埋めた。 「あ、ふ……」  俺は何度も頷いて問いに答えた。  深い、きつい苦しい……けどもっと欲しい。   「シュ、ウ……さ……」 「何、漣君」  俺は吐息を漏らしながら、彼に願う。 「もう、少し……深く……」 「大丈夫? けっこうきつそうに見えるけど」  きつい。でももう少し深い所を突いてほしい。  俺は首を横に振り、 「だいじょう、ぶ、だ、から……」  と、切れ切れに答えた。  するとシュウさんは、ぐい、深く玩具を押し込んだ。 「少しだけね」 「ふ、あ、あ……」  これ以上入ったら……開いちゃいけないものを開いちゃいそうな気がする。  だからだろうか、玩具を押し出そうとし、先端が前立腺を押しつぶした。   「このままじゃあ玩具、出て来ちゃうよ。漣君、力抜いて」  そんなこと言われても、どうしたらいいのかわからない。  シュウさんは玩具を少し引いてからぐい、と押し込んでくる。  やべえ……苦しいのに気持ちいい。 「あ、あぁ……」 「無理なら、ちゃんと言うんだよ」  わかってる。でも無理じゃねえ……できればもっと欲しい。  そんな想いはあるけどでも俺の身体はそれを許さない。だからシュウさんは俺が望んでも、これ以上深く玩具を挿れてはこないんだろうな。  シュウさんは俺を絶対に傷つけないし、嫌がることはしない。  だから俺はそれに答えたい。  俺は、シュウさんに見つめられながら玩具で何度も空イキさせられ快楽を身体と意識に刻み付けられた。  七月十四日金曜日。  すっかり暑くなり、このところ猛暑日が続いている。  前期の試験まであと一週間ちょっと、となり俺とシュウさんは九日日曜日を最後に会っていない。  俺もシュウさんもレポート課題があり、それどころじゃないからだ。  次に会う約束をしているのは、八月一日火曜日だ。  試験が終わり、提出物の締切日でもある為その日に会うことになった。  三週間以上会わずに俺、耐えられるだろうか?  シュウさんに会うまでの一か月、苦しめられたあの渇きを感じずに過ごせるだろうか? 「もし辛くなったらいつでも連絡して大丈夫だから」  と言われたけれど、そう言われると頑なに連絡取らねえようにしないとって思ってしまう。  だって試験はこの先もあるわけだし、これくらい耐えられねえとつれえじゃねえかよ。  そして今日、俺は大学に残ってレポートをやり外に出た時辺りは暗くなっていた。  時刻は七時過ぎ。  バイトは日曜日しか入れてないから今日はもう帰るだけだ。  本当はぜんぶバイトを休んだ方がいいんだろうけど、それだと俺の生活費的にも辛いので、日曜日だけは働くことにしている。  来月にはプールのバイトも始まるし、一気に忙しくなる。  大学を出て駅に着き、電車の時間を確認していると背後から声をかけられた。 「あれ、神代君」  振り返ると、黒の綿パンにワイシャツ、薄い緑色のパーカーを羽織った武藤さんが立っていた。  仕事帰りなんだろうな。 「武藤さん、お疲れ様です」  言いながら俺は軽く頭を下げる。  武藤さんは笑顔で俺のそばまで来て言った。 「今帰り? ずいぶん遅いね」 「レポートを大学の図書室でやってたらこんな時間になってて」  言いながら俺は苦笑する。  他にも試験に必要な資料を読んだりしていたんだけど。 「あれ、試験ていつから?」 「えーと、二十四日の月曜日からっすね。もう試験範囲発表してる講義あるし、課題でてるやつあるんで、やり始めないと間に合わないんすよね」 「あーそうなんだ。そうだよね」  と言い、武藤さんは腕時計で時間を確認する。  今時珍しいよな、腕時計してる人。  最初スマートウォッチかと思ったけど、腕時計なんだよな…… 「神代君、夕飯まだ?」 「え? あ、はい」  夕飯は帰りにスーパー寄ろうと思っていた。この時間なら値引きの弁当があるだろうから。  武藤さんは顔を上げると、にこっと笑い、言った。 「じゃあ、夕飯、食べ行こう!」  俺が返事する間もなく、武藤さんは俺の腕を掴み歩き出してしまった。

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