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登場人物紹介・黄崎 來斗
赤坂と黒井のクラスメイト。明るく活発的な性格で、友人も多い。勉強はできないが運動神経がよく、剣道部でも周囲から尊敬されている。見た目は金髪にヘアピン、学ランを着崩しているという不良スタイルで、彼の友人も含めチャラ男と言われている。
両親が共働きで兄も実家を離れているため、幼少期から孤独を感じている。学校では大勢で群れており女性関係も多々あったが、それは寂しさを埋めるためである。
赤坂のことは自分とは正反対の暗い性格だと思っていたが、授業中に助けられたことがきっかけで話すようになる。最初は名前を忘れられていたが、赤坂の優しさや天然さに触れて次第に心を奪われていく。それ以来、女性との交際はしていない。赤坂の気を引くため、しょっちゅう宿題のノートを借りたりちょっかいを出している。が、自分の気持ちに素直になれないため、鈍感な赤坂には全く伝わっていない。
赤坂への想いをノートに綴っている。ノートの中では素直になれる。その存在を赤坂に見つかってしまったが、ただの詩だと偽っている。
修学旅行以来、赤坂に近づく黒井のことが気に入らない。自分が素直でないのに対し、ありのままを見せている黒井を羨ましいと感じている。黒井の素性を知って恐怖を抱くが、赤坂に対する病的ながらも本物の愛情を知り、納得はせずとも認めてはいる。
女性との肉体関係はあったものの、赤坂との交わりは当然ない。赤坂への好意はあっても性的な目では見ていなかった(考えてもいなかった)。しかし、黒井との件で戸惑いつつ、徐々に肉体的な面でも意識するようになる。
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