「ハハっ、いい声で啼くじゃん。すっげぇ締るし」 「う、うるさい……！ もうやめ……」 「何言ってんだよ。こんなんじゃ全然足りねぇって」 口では拒絶しつつも内心焦りを感じていた怜旺の言葉を遮ると、圭斗は再び律動を再開する。先程よりも激しい動きに翻弄されながらも必死に耐えるが、鈴口に爪を立てられればひとたまりもなかった。 「っぅ、く……っ」 せり上がってくる射精感に、怜旺はぎゅっと目を瞑って耐えようとする。しかし、そんな抵抗も虚しくあっという間に限界へと追い詰められていった。 「はは、大丈夫かよセンセ。もうイきそうになってんじゃん」 「っは、うっせっ……ぁ、ぅっ離せ、くそっ」 嘲笑を含んだ口調で指摘され、怜旺は悔しさに歯噛みしながら悪態をつく。だが、もはや取り繕うことなど出来るはずもなく、押し寄せる快楽の波に流されまいと必死に耐え忍んでいた。教卓にしがみ付いていないと膝に力が入らず崩れ落ちてしまいそうだが、それはプライドが許さない。 「ま、別にいーけど。……じゃあそろそろ俺もナカに出すけどいいよな？　嫌だつっても聞くつもりはねぇけど」 そう言うなり圭斗はより一層激しく腰を掴んで打ち付けると、最奥を突き上げたまま勢いよく熱を放った。 その刺激に煽られて、ついに堪えきれず怜旺も絶頂を迎える。びくんと大きく身体をしならせると同時に勢いよく吐き出された白濁液が床に飛び散った。 「っ、ぁ……は、ぁ……」 荒い呼吸を繰り返してぐったりとしている怜旺の背中を見下ろしながら、圭斗は自身のものをずるりと引き抜く。 同時に中に放っていた精液がごぽりと溢れ出たのを見てニヤリと笑みを浮かべた。 「あー、スッキリした。また頼むわ。センセ」 そう言い残して去っていく圭斗の後ろ姿を睨みつけながら、怜旺は忌々しげに舌を打つ。 「……くそ野郎が」 呟かれた罵言は誰の耳に届くこともなく喧騒の中に溶け消えていく。静寂を取り戻した教室の中で、怜旺は大きく息を吐いて机の上に突っ伏した。 ―――最悪だ……。こんなはずじゃなかったのに――……