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ふざけるな!!

カリカリと静かな室内にシャーペンの芯を出す音だけが響いている。現在、期末テストの真っ最中だが怜旺は窮地に立たされていた。 「……っ、く……」 何とか息を整えて、生徒の机に手を突くことだけは堪える。額に滲む汗や、荒く吐く息遣いに気付かれてしまうのではないかと気が気じゃない。 現状を、生徒達に気付かれてはいけない。 絶対に気付かれたくない。 崩れそうになる身体を必死に支え、怜旺は声を押し殺した。 ふと顔を上げると、視界の先に圭斗のほくそ笑んでいる姿がはっきりと見えた。 (くそっ、あの野郎……! ふざけた事ばっかしやがって!) 屈辱的な事に、現在怜旺の尻には小さなローターが挿入されており、それを動かす圭斗のポケットにはコントローラーが収められている。 期末テスト最終日、いきなり圭斗に呼び出された。 あり得ないことに、一番最後のテストの直前になって、テスト終了の時間までピンク色したソレを尻に入れろと強要して来た。 当然そんな事は出来ないと断ったのが、あろうことか圭斗は此処で央の動画の件を引き合いに出し悪魔のような笑顔で言ってのけた。 「アンタが、堪え切れたら動画は削除してやる」と。 そんなのふざけてる! と抗議したのだが従わなければ動画を怜旺のモノとセットにしてSNSにUPすると脅して来た。 卑怯だと抗議したが、聞く耳など持っておらず始業時間も迫っていた為に結局、圭斗の提案を吞むしかなかった。 全くふざけた奴だ。あんな奴どうして庇ってしまったのか。先日の一件が思い出されて歯がゆさに思わず唇を噛んだ。 コイツは、テスト中にリモコンを作動させることで、怜旺に辱めを受けさせるつもりなのだろう。 だが要は、45分間堪えきれればいいんだ。そうすれば、央との約束は守られるし、圭斗も自分がやっていた事のつまらなさに気付くはずだ。 自分は絶対、アイツの思惑どうりになったりしない。そう、思っていた。 だが、いざテストが始まってみれば、圭斗は意地悪くもわざとらしくスイッチを入れたり切ったりと弄ぶような真似をして来る。 歩くたびに淫具が動き、微細な振動が身体の内側から的確にもどかしい刺激を与えて来る。

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