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好きなんだ 8
指摘されるのはなんだか恥ずかしくて、そっぽを向くとすかさず熱い舌先が耳の中に潜り込んで来る。くちゅくちゅと耳の中で直接音が弾けるのがいやらしくて堪らない。
水音がダイレクトに鼓膜に響く感覚に肌が粟立つ。
「ふ……っ、ん、ンぁ……ッ」
耳から腰まで駆け下りる強烈な痺れに思わず声が漏れ、慌てて手の甲を噛んで耐えた。それが気に入らなかったのか、体育着の上から強めに胸元を抓まれる。
「ぅあ! ぁっ、やめ……っ」
「声、抑えるなって言っただろ?」
「や、あぁっ、……くっは、恥ずいから嫌だって……ぁあっ!」
「そんなもん今更じゃねぇか。アンタの喘ぎ声なんてもう何回も聞いてるっつーの」
呆れたように言いながら耳朶を唇で挟み、耳の裏を舌で愛撫し、同時に圭斗の長い指先が胸の突起をコリコリと弄りだした。シャツ越しにもわかる程立ち上がったそこを爪の先で引っ掻かれて時折強く抓まれれば、嫌でも甘い声があがってしまう。
「ひっ、ぅ、ぁあ……っ」
耳と乳首、両方を同時に弄られて、腰がぞくぞくと痺れる。身体全体が熱くて、圭斗から与えられる快感が電流みたいに体中を駆け巡る。
「ったく、もうビンビンじゃねぇか……。ほんっと敏感だよな、アンタ」
ムカつくっと耳元で唸るような声がしたかと思ったら唐突にシャツを捲り上げられ、熱い舌が胸元に絡みついて来る。
「うぁっ……ンンっ!」
「は……、ほんっとやらしー乳首……」
ねっとりと湿った舌が片方の突起を舐め回し、時折吸い上げながら軽く歯を立てられる。もう片方の乳首も指先で執拗に嬲られて、そこから快感がじんじんと伝わって腰に甘い熱が溜まって行く。
「ぁっ……だ、め……っそこばっ……か、やめっ……ぁっ、あ!」
「だめじゃねぇだろ? こんなに硬く尖らせて腰揺らして……。ちょっと触っただけでもうビンビンに立たせて、ほんとエロいな」
「っ……! だ、からっ、そ、それは……あいつらが飲ませた薬のせいで……っ」
「……薬のせい、ねぇ……」
胸元から腹筋までを指先でつぅっと撫で、そのままズボンのチャックに手を掛けようとした所で、圭斗の手がぴたりと止まる。
「あー、思い出したらマジムカついて来た」
「あ?」
ぼそりと呟いたかと思えば、いきなりズボンと下着を一気に引き抜かれ露になった下肢を大きく割り開かされた。
そして、股の間まで移動するといきなり唇を開き、蕾の襞を唇で食むようにして覆い吸い付き、長く伸ばした舌でチㇿッと舐め上げる。
「んなっ、ぅ、く……ッぁあ! ま、待てっそこはっ……おまっ、何して……っ!?」
「んー? 何って消毒」
「んぁっ、そ、そんなの……いいからっ! 止めろ馬鹿っ!」
まさか、そんな所を舐められると思わず身体をばたつかせようとするが、膝裏に手を回されてがっしりと押さえ付けられ、固定されてしまい逃げられない。
「ゃっ、ぁっあ……っ! ば、っかやろ……っやめ、……っ」
くちゅくちゅと卑猥な音が室内に響き渡り、そんな音を圭斗に聞かれているのかと思うと恥ずかしくて死にたくなる。
何とか止めて欲しくて顔を上げると、股の間から顔を覗かせていた圭斗と目が合ってしまい、羞恥で更に顔が熱くなった。
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