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好きなんだ 11
「当然、フリータイムにするよな?」
受話器を取って応対しようと耳に押し当てたとほぼ同時、背後から手が伸びて来て、反対の耳元から直接囁きかけられ、舌でべろりと耳朶を舐められた。
「ッ! ぅ、あっ! わ、わかってるっ……あ、いえ……っすみません、延長、で……ッ」
ビクッと身体が跳ね、声が上擦る。どうにかコールを終わらせ受話器を置くと同時に腰を掴まれ圭斗のものが窄まりに押しあてられた。
「てめっ、電話中に……ぁっ……ぅ」
素早く電話を切ったので、恐らく誤魔化せたとは思うが、後ろに密着した圭斗が微かに震えたのが気にくわない。
「だってアンタ、すっげぇえろい格好してるし、こっちにケツ突き出してさ、これはもうぶち込むっきゃないっしょ?」
「そ、それはお前が電話に出ろっつーから! ちょ、あ……ッ」
好きで腰を突き出すような格好になったわけではない。圭斗は不可抗力だと抗議の声を上げる怜旺の腰を引き寄せ、一番太いカリ首を無理矢理飲み込ませると、間髪入れずに最奥まで一気に貫く。
「て、てめっ、いきなり……っぅあっ!!」
「やっぱすっげぇ……っ中、キュウキュウ締め付けて来る……っ」
内壁全体を擦られ、あまりの衝撃に目の前がチカチカする。奥を突かれる度に声にならない声が喉から洩れそうになり、怜旺は慌ててヘッドボードにしがみ付いてなんとか唇を噛み締めた。
「ん……っ! ぅあ、んっ」
「奥、好きだろ? 奥ゴリゴリされんの大好きだもんなぁ?」
「う、るせっ……あっ! ぁっんンっ!」
腰を掴んで奥をぐりぐりと突き上げられ、その度にどうしようもなくビクビクと身体が跳ねる。
「ぁっあ、あっく、ぅう……っ!」
「く……っ! そんなに締め付けんなよ。イっちまうだろうが……っ」
怜旺にその意図は無いのだが、締め付けが強いらしくて、圭斗は焦ったような声をだし、腰を軽く叩いた。
射精感が迫っているのは嘘ではないようで、落ち着かせるためか一度ゆっくりと身体を引く。
「……んッ」
圭斗の性器で内側を擦られて、産毛が総毛だった。圭斗は再び腰を突き立て、またゆっくりと引く。
「あ、……んんッ」
「っ、はっ……やべ、堪んねぇ」
ゆったりとしたストロークで抽挿を繰り返されて、内壁が蠕動し腰が揺れる。
奥を突かれる度にキュゥッと締め付け、引き抜かれる度に追い縋るかのように粘膜が絡みつく。
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