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母さんはスーツ姿で一応仕事帰りだったみたいですぐリビングのソファーに座った。 「それで大事な話ってなに?」 率直に聞いた。気になるからさっさと聞いてしまいたい。 「今日の学校どうだった?新しいクラスは馴染めそう?」 なんなんだ急に? 「一応ね、で話は?」 「今日はもう家に居られるからママが久しぶりに夕飯作るからね、大翔の好きな海老グラタンね」 母さんらしくない、どんどん腹立ってくる 「いい加減にしろよ、普段は全然帰って来ない癖にこんな時だけ母親面かよ!生きてたのが父さんだったら良かったのに!」 しまった、、感情的になりすぎた 「ママは母親失格ね、息子にこんな事言われちゃって、ごめんね」 母さんが落ち込んでるのは初めて見た、、 家でも仕事モードの桐原検事って感じだから 久しぶりに母親って実感した気がする 「ごめん今のは俺が言い過ぎたよ、母さんがいなくなってほしいなんて思ってないよ。でもいつもと違うからついイライラしちゃったんだ。」 父さんが今居たら殴られてたかも、、 俺も母さんにあそこまで言ったのは初めてだし、でも全然スッキリもしなかったし、言った瞬間に後悔した。 「分かってる、やっぱりパパに似て優しい子ね、夕飯の後ちゃんと話すわね」 「分かった。母さんの手料理久しぶりだね、楽しみにしてるよ」 母さんは明日からもまた忙しいだろうから 冷静に今日は親子の時間大事にしよう でも引きずる程の大事な話ってなんだろ? 桐原家紹介 桐原 楓 40歳 キリハラ カエデ 東京地検 検事 卓越した観察力や分析で的確な捜査を行い、不正や犯罪者には容赦なく起訴を下す、厳格で警察側とも争う事もあるが、公平な一面もある。 息子である大翔を当然大事に想ってはいるが、 仕事が忙しいあまり大翔との時間を作れず、 帰れてもなかなかゆっくり話せないため 親子関係が悪くなってしまった。 が最近は帰宅も早めるよう心掛けてる。 桐原 宏 当時39歳 キリハラ ヒロシ 元警視庁刑事部捜査第1課 桐原班主任 警部補 特命捜査対策室《未解決専門部署》にも配属してた経験がある。 大翔の父親で1人息子を溺愛してた。 息子には仕事の話は決してしなかった。 4年前事故によって他界した、、、と言われてはいるが

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