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24 千尋視点
俺は今映画が終わって帰ってるけど、、
アーイラつく
部活もないし、なるべく家に居たくなくて何となく映画見に来たら鬱陶しい桐原がいた。
しかも隣、、相変わらずウザいしキモい
仲良くなりたいとかずっとそんな事ばっか言って!
何が《諦めないからね!》だ!
あんな爽やかな笑顔で言ったって信じられない!
大体何で俺にあんなしつこいんだ?
そう思ってたのにさっきなんでLINE交換ちゃったのか自分でも分からない。
それに何だろうアイツに千尋と呼ばれた時も嫌ではなかった。
《俺の事も大翔って呼んでいいからね》
「ひろとかぁ」
《もしかして立花くんってツンデレッてやつ?》
やっぱりちょっとウザい。
そう言えば松丸も一緒にいたなぁ、
松丸悠里は水泳部の落ちこぼれで前に俺に教えてと言ってきたけどはっきり言ってアイツは絶望的に成長してないし、本人のために辞めたらと言ったら泣きながら膨れてたなぁ。
でも2人はただの友達なんだろうか?
お互い見る目が恋人みたいにも見えたのは気のせい?
まぁどうでも良いけど
家に着いた。一応そこそこの屋敷程はある。
あの忌々しい地下室も、、、
玄関に入るとお手伝いメイドの綾乃さんが来た。
「お帰りなさい、なにか飲まれます?」
綾乃「あやの」さんは20代後半の若いけど仕事は優秀でしかも家では唯一まともで心を許せる人だ。
屋敷の住み込みで家では唯一の女性だ。
優しかったお母さんはもういないから、、、
5年前に病気で亡くなった。
それから家族は変わった。いや崩壊してしまった
「いらない、部屋にいるから夕飯の時呼んで」
「かしこまりました」
そう言って下がった。
俺も2階にあがり自室へ入ったら目の前に
「おかえりぃ、もぅちぃちゃんダメじゃないかぁ、
こんな遅くまでどこ行ってたのかなぁ?」
クソ兄貴の雪哉だ、、、
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