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5時間目は体育で今日はお終い。 しかも今日は久しぶりのバレーボールだ。 ウチの学校は体育は男女別で今日は女子が外だ。体育館もう半分は1年かな? ウチのクラスにはバレー部の田中くんがいる。 「桐原久しぶりに組もうぜ」 「いいな、全力で行くよ」 思い切りプレイした。 その後チームで軽くプレイしたり、千尋笑えるくらい下手だ。一生懸命アンダーサーブで頑張ってるけどコート内で落ちる。 可愛いなぁ… 水泳界のマーメイドエースでも苦手はあるんだな。 楽しい時間もあっという間だ。 俺も鈍ってはいたな。 今日の片付け担当割り振りは俺と千尋になった。 倉庫にしまっていく。 「千尋水泳は凄くてもバレーは全然だね」 「うるさいな、どうせチビだよ」 「ヨシヨシ可愛かったよ」 頭撫でたら 「やめろ邪魔」でも拒絶はしない 「ヨシっこれで終わりだね」 「ああ早く戻ろ」 「千尋ちゃんなにイチャイチャしてんのー?」 誰だ? 隣の1年っぽいけどもう1人と片付けに来たのか。 「後俺やるからいいよー」 「分かった」 その子は出て俺達3人だけになった。 「千尋の知り合い?」 「教室戻ろ」 珍しく動揺してて手を握って引かれたけど 「バラしていいの?」 ビクッとして,千尋の足が止まった 「改めて水泳部の草下水樹っす。 千尋ちゃんとは小学から学校も水泳スクールも同じでした。であんたは誰?馴れ馴れしいけど千尋ちゃんの新しい彼氏?」 新しい?男性と交際経験あったんだ。 「余計なこと言うな!」 千尋の剣幕がすごい 草下ってやつチャラいし、なんか嫌な感じがする。 「えっと俺は千尋と同じクラスで友達の桐原大翔だよ。部活は元バレー部で今はやめた。もういいかな?君も早く教室戻ったほうがいいよ、行こ千尋」 「ふーん桐原大翔ねぇ覚えておくよ、 また話そ」 固まってる千尋をみて今度は俺が千尋の手を引いて教室に向かった。 「なんか凄い嫌な奴だったね」 「嫌いになった?」 「えっ?なにが?」 「さっきの聞いただろ彼氏がつまり男と付き合ってたから、キモいだろ?」 泣きそうな目で、、 なんだそんな事か 「大丈夫だよ、偏見ないし、誰にも言わないからさ」 あっつい抱きしめてしまった。 「ありがと」 帰りの会も無事終わったし、いつも悠里来るから待つかな。 千尋もリュックを背負って帰るみたいだが 「なぁ大翔今日家くる?」 えっまさかのお家へのお誘い、ぜひと言いたいけど今日は悠里とのラブラブデーだから、なんてこった。 考えてみたら悠里も水泳部で休みは一緒だし、さっきの事もあるし、ここで断ったら2度と招待してくれないかもしれないし、でも愛する悠里も悲しませちゃうし。 アーどうしよ。仕方ないここは 「ごめんね千尋今日は約束があって、でも行きたいから次の休みじゃだめかな?」 「松丸?」 えっ! 「なんで分かったの?」 「お前ら仲良さそうだし、映画2人で観てた」 あれは正確には3人になったけど、、 「親友だからよく遊ぶだけだよ」 「分かった考えといてあげるよ」 「本当?ありがとう」 「じゃあ」 「うん気をつけてまた明日ね」 それにしても気になるあの…草下水樹… 《バラしてもいいの?》 千尋の事詳しく知ってそうな素振りでしかも何か弱みを握ってる。 それと元彼の存在。 俺も悠里と付き合ってるんだからもちろん差別なんかしない。 元彼って草下なのか?それとも別に。 少なくとも明らかに俺に敵意は感じた。 確か水泳部って、、悠里がトラブルに巻き込まれなきゃ良いけど 「大翔ー」「悠里!」 「やっとだね、この待ち切れなかったよ…早く帰ろ?」 「う…うん」 なんだろ…ちょっと違和感あるのは気のせいか? まぁ今日は家でゆっくり話そう 俺達は下校し、俺の家に向かった。

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