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翌日
「じゃあな大翔…」
「また明日ね千尋も部活頑張って」
結局悠里と今日も話せず帰る途中
「桐原くーん」 智樹だった
「智樹久しぶりだね」
「少し疲れてそうだね、
でもごめんね実はさ」
智樹の発言に俺は何か割れる音がした。
「というわけだから今後は悠里くんにあまり近づかないでほしいな彼氏としても。
悠里くんも話したくないってさ。
だから僕だけで言いに来たんだ。
晴翔くんとも君のせいで絶交されたって」
えっ?
今度はあんな仲良しな兄弟仲まで壊したのか…また俺のせいで、、、
「僕は悠里くんを傷つけたり、
ましては浮気なんかしないから安心してまかせてね。晴翔くんとも仲裁にも入るから」
「・・・・・」
「この際だから本音話すけど、
大体君はいつも陰で見てるだけで何もしないし、去年も今年も昔から悠里くんを陰から身体張って守ってきたのは僕なんだよ。
元々人任せしか出来ない君に悠里くんと
付き合う資格なんかないんだ。
大体君は去年自分の揉め事に悠里くん巻き込んで心身ともに追い込んで親友達を失わせたり、クラスで浮いた存在になってしまった。そしてまた悠里くんの心をズタズタにして君は傷つけてばかりじゃないか!
僕は彼を傷つけた君が許せなかった…
去年からずっとね。
君がそばにいるから悠里くんはおかしくなってきたんだよ。分かってるよね?
やっと言いたいこと言えたよ。
まぁせいぜい立花くんとお幸せにね」
智樹は去ったが今の発言はどん底に突き落とされた。
智樹と悠里は恋人になった…
身体関係も持った…悠里は智樹に抱かれた…
確かに悠里に助けられてばかりだった。
身体も心も傷を負いながらも……
なのに今まで俺は悠里のために何をした?
去年の事件は確かに巻き込んでしまった事で悠里の心に傷を残した。
《松丸俺は大丈夫だからもういいよ。何もしなくていいからね》
《何言ってるんだよ!俺は桐原を陥れる奴が許せないんだ!諦めないし、俺桐原と居たいから》
《松丸が学校来なくなったぞ》
《いじめらしいよ。俺らも無視しようぜ。
関わりたくねぇしな》
《松丸大丈夫?》
《ヒック…もう俺…怖い…耐えられない》
・・・・・
俺には口出しする資格なんかない…
ノロノロ歩いて帰ったら
「ひろくん?」
ウチの入り口前に晴翔がいた
「はる?」
俺のそばまで駆け寄ってきて
「昨日より顔色悪いよ何があったの?」
「はる…今日は帰ってくれないか…
いやもうウチに来ないで」
「やだよ帰らないから。
帰すならここでパンツ事脱いで騒ぐよ」
「わ…分かったよ…じゃあ少しだけだよ」
「はーいお邪魔します」
「でひろくんはどうしたの?」
「悠里と絶交したって本当?」
「あー大丈夫だよ。あんなメンヘラ兄貴。
ひろくんやっと兄ちゃんと話せたんだね。
仲直りは出来た?」
「いや智樹から聞いた。
悠里は顔すら見てないよ」
「そっか、ひろくんの事で言い争いになったんだ、兄ちゃんかなり人が変わったようなひどい言い方だったから」
「また俺のせいでこんな事にはるまで
巻き込んでごめんじゃ済まないね…」
バッ…リビングのソファーで隣から抱きついてきた
「今更何言ってんのさぁ…
俺とひろくんの仲でしょ?チュッ…
ただの兄弟喧嘩なんだから気にしないの!
そもそも仲直りすれば俺達も仲直り出来るし、えっと一石なんちゃらだっけ?」
「一石二鳥ね。でもごめんそれは無理だよ」
「何言ってんの?
諦めないって皆で約束したじゃん!」
「悠里に恋人が出来たんだよ!」
「はっ?…なにそれどういう事?」
晴翔に智樹との出来事を全て話した。
「信じらんない!
それじゃ兄ちゃんも人の事言えないじゃん。
アイツやっぱり兄ちゃん狙ってたんだ。
俺アイツ前から嫌いだった。
裏が激しそうでなんか雰囲気が嫌でさ。
今スゲー病んでる兄ちゃんの心につけ込んだんだな」
「それでも悠里は智樹を選んだんだ、
俺は何も言えないよ…」
「何言ってんだよ!
兄ちゃんみたいな弱気になって。
アイツにズタボロに言われてショックなのは分かるけど、ひろくんまで諦めんなよ。
アイツと付き合っても兄ちゃんは幸せになれないし、心が更にボロボロにされるだけだよ、あんな兄ちゃんは俺大嫌い!
元の兄ちゃんに戻せるのはひろくんだけだよ」
「智樹がケアしてくれるよ…」
「アイツには絶対無理だね。
言っとくけどウチでは皆智樹を彼氏とは認めないから絶対に!
お父さんだって知ったら絶対怒るさ」
《悠里くんの心をズタズタにしたは君だよ》
《そもそも君に付き合う資格はないんだよ》
「・・・・・ごめん」
「ハァ…見損なったよ、
でもね俺は待ってるから。またLINEするよ。本当はエッチして癒してあげたかったけど
今の体調じゃ無理かな?ちゃんと寝て休んでね…大好きだよじゃあ帰るね」
チュッ…レロッ…レロッ…チュッ
俺は初めて返事も見送りもせず帰らせた…
晴翔は分かってないんだ
悠里が智樹を選んだ、、
そうなったのも俺のせいなんだから。
俺は何も言えないんだ……
だからせめて悠里の幸せだけを願うよ
さようなら、、松丸悠里くん……
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