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88 悠里視点

今日はやけに騒がしいな学校着いたら 《学校の屋上から飛び降りだってー》 《えーいじめとか?自殺かな?》 学校で飛び降り自殺?誰なんだろ 「おはよ」 「ああ悠里」「おはよ悠里くん」 「なんか騒ぎになってるの知ってる?」 「ああ昨日放課後くらいに屋上から飛び降りたらしいよなぁ鈴木?」 鈴木は陸上部だ 「そうなんだよ俺らも飛び降りまでは見えなかったけど、救急車やパトカーは来てかなり騒がしかったぜ」 「はい皆席つけ。今日はバタバタして気づいてる人も多いみたいだがこの後緊急集会行われる。」 「先生屋上から飛び降り自殺って本当ですか?」「誰なんですか?」「その子はどうなったんですか?」 皆の質問付けになった。 「皆静かに!ウチの学年でそのクラスの子達は説明を受けてるし、去年一緒だった人もいるだろう、全て事実だ、彼は今病院で意識不明の重体らしい。時期生徒会長とも言われてるから皆知ってるだろ」 えっまさか! 「4組の桐原大翔だ」 ひろとが自殺? 《意識不明の重体らしい》 「ひろ…ハァハァ…ハァと」バタン! 「松丸!どうした」 「ハァハァハァ」 「先生は保健室連れてくから皆は先に体育館に行きなさい」 過呼吸みたいで嘔吐もした。 保健室に連れていかれた。 その後休んでたらお母さんが来てた。 早退していいと言われ一緒に帰った。 車で家に着いてリビングでソファーに座ってからお母さんは話始めた。 「大翔くんの事聞いたわ。 ショックだったわよね、」 「俺…ウウッ…のせいで…大翔が…飛び降りて…意識不明だって…ヒック…俺大翔からにげてばかりで」 涙がまた溢れてきた。 「ゆうちゃんのせいじゃないわ。 ひろちゃんの事大好きでしょ? でもちゃんと向き合わないからこうして 後悔しちゃったんじゃない? あの時こうしとけば良かったとかね。 ゆうちゃんひろちゃんが大好きでしょ?」 「ヒクッ…ウウッ…ウウッ…俺やっぱり大翔が好き…」 「なら今度こそ仲直りしなきゃね。 ひろちゃんが起きた時笑顔で会わなきゃね?」 「大翔許してくれるかな?」 「勿論よ、ひろちゃんの優しさは ゆうちゃんが1番分かってるでしょ? 自信持ちなさい。 今も貴方達は愛し合ってるママには分かるわ。お互いに許し合えば仲直りは出来る。 ママ達だってよく喧嘩したのよ。 何回別れようと思ったか、、 でも不思議なもので最後は仲直り出来たの。 お互いに反省する、謝る、許す。 そんな事が実はとても大事なのよ。 だからゆうちゃんもひろちゃんが好きなら ちゃんと許してあげて仲直りしましょ?」 「うん」 しばらくお母さんに抱き締められながら 大泣きした。 なんか心が戻ってきたような気がする。 大翔に会いたい…大翔 「ひろちゃんの病院行きましょうか? 面会出来るかは分からないけど」 行きたい直ぐにでも会いたい 「行きたい」 「でも1つだけ覚悟が必要よ。 迎えに行く前ひろちゃんのママに電話したのよ。意識はないし身体中も大怪我で見るのは辛いかもしれないわ。 それでもちゃんと向き合える?」 怪我だらけ…の大翔見たくないけど、、 もう大翔から目を背けたくない。 俺も許して2人でやり直したい。 そこまで追い込んだ責任もある。 看病もしたい。 でも1つ気になるのは本当に自殺? 「うん、もう大翔から逃げない。 泣き虫は治らないけど大翔が目を覚ましたら仲直りしてもう一度やり直したいから!」 「やっと松丸悠里復活ね! じゃあ車出すから行きましょう」 大翔…待っててね

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