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ガチャン!
ツーツーツー。
俺はひで~と、思いながらも直ぐに電話を再びかけた。
暫くすると、また京子ちゃんが出た。
俺は怒った口調で抗議した。
「ひで~よ京子ちゃん!」
「俺がかけた瞬間に電話を切るなんて、それでもお前大人か!?」
俺が電話越しで猛抗議すると、京子ちゃんは俺に言った。
「だって春輝君はもう子供じゃないじゃない」
「もう高校生になったんだから、自分の悩みは自分で解決しなきゃ駄目よ!」
京子ちゃんは電話越しで俺にそう説教すると、俺は電話ボックスの前で、子供ビール片手に泣きじゃくった。
「俺の悩みを聞いてくれるのは京子ちゃんしかいないんだよ!」
「小学生の頃から俺の悩み聞いてくれたじゃねーか!」
「頼むよ京子ちゃ~ん!」
俺は女々しく弱音を吐いたのだった。
「ああ、春ちゃん…!」
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