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春輝・妄想喫茶
どうやって春輝を料理してやろうか?
フフフ。
俺は春輝をメイド設定にした。
もちろんお客はこの私だ。
設定は休日のメイド喫茶といった所か。
どうせなら春輝はエロカワ風の
可愛いメイド服が良い。
スカートの丈は膝くらいが丁度いいな。
猫耳にニーハイで尚且つ絶対領域は、
勿論厳守だ。
できれば猫鈴に猫尻尾もすてがたい。
メイドの源氏名は"H∧Lニャン"だ。
H∧Lニャンはメイド喫茶、いや。
H∧Lニャン妄想喫茶のアイドルメイドだ。
アキバ系腐男子オタには格好の
おかずアイドル。
その日も、可愛いH∧Lニャンに一目会いに
アキバに生息する。
腐女子に並んで腐男子の彼等は、
H∧Lニャン妄想喫茶に朝から駆け寄った。
俺もアキバ系の服装で腐男子の彼等に
混ざりながら入店する。
「ご主人様、いらっしゃいませニャン♡」
「ニャンニャンH∧Lにゃんカフェへ」
「ようこそニャン!」
「何名様ニャン?」
一人の猫耳メイドが俺に話かけてきた。
俺は偉ぶった素振りで言い返した。
「バ、バ、バカ野郎っ!!」
「そんなの一名様に決まってるだろ!?」
「それよりそこの不細工!」
「とっととH∧Lニャンを呼びやがれ!!」
俺はあらぶれた口調でH∧Lニャンを指名した。
すると春輝…――。
いや、H∧Lニャンが俺のところへ来た。
「レン様、ご指名ありがとうニャン」
「お待ちしていましたニャン♪」
H∧Lニャンはニャン語で話してきた。
俺もH∧Lニャンに慣れた口調でニャン語で言い返した。
「H∧Lニャンに朝から会いにきたニャン!」
「俺が前日に予約した席まだあるかニャン?」
俺はキリ目でそう言った。
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