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春輝と蓮爾の野外活動
春輝はポケットに両手を突っ込みながら、
ワル風に道を歩いた。
春輝が不良っぽく歩いていると何人かの、女子生徒達が春輝を見ながら騒いだ。
「水嶋君ってカッコイイよね!」
「だよね私もそう思う!」
「顔とかジャニーズ系で超カッコイイ」
「えー!?そうなの?」
「私はどっちかと言うと…」
「水嶋君ってカッコイイって言うよりも」
「"カッコ可愛い"感じ?」
一人の女子生徒がおもいきってそう言うと春輝はそのまま地面にズッコケた。
春輝は実は何気に地獄耳だった。
女子生徒のその言葉にワナワナすると、
直ぐに女子生徒達がいる方に向かった。
「おい、お前ら!」
「誰が可愛いだって!?」
「俺様は可愛いんじゃなくて…」
「"カッコイイんだよ!"」
「今度間違えたらスカート捲りするからな」
春輝がそう言うと周りにいた女子生徒が、春輝にキャッキャッ騒いだ。
「スカート捲りだって~!」
「水嶋君カワイイ~!」
「水嶋君だったら私たちいいよ」
複数の女子生徒は春輝にそう言ってからかった。
そして、ここぞとばかりに春輝の隣に
一緒に並ぶと。
女子生徒達は楽しそうにVサインをして、
カメラのシャッターを切った。
一人が撮り終わると次の子が春輝と一緒に
ツーショットを撮った。
唖然となる春輝に一人の女子生徒が注文した。
「ほら、春輝君もわらってVサインして!」
春輝は言われるままにVサインをすると、カメラのシャッターを再び切られた。
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