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第3話r18

コロナ禍で面会できず、連絡は翼の親御さんラインしか。俺のせいで、余計なこといったから、飛びしてしまって相手方には過失はないとの判断、名前伏せてローカルニュースにはなったが翼は学校で人気度高いからそれなりに噂は広まった。  もちろん、俺が現場にいたことも…なぜ何故か担任先生がいたこと。 先生は、不責任処分で一時出勤不能された。  毎日、様子を見に行ったが変わり無く接してくれた。  文化祭一週間前に6月過ぎ…無事目を覚めた右脚を骨折、リハビリが必要と連絡がきた。  直ぐに、ラインを送った。 電話は、怖かった。  ごめんね翼… 一週間目、バンドメンバーのひとたちが俺を囲った。そりゃ、怒るよな大事なメンバー怪我させといて謝りもせず逃げ回って既読スルーされて、嫌われたかなって。   [退院後の翼見に行かれないみたいだな、元気か( [右脚…骨折リハビリが必要とききました…] [見舞いにはいってないのか] [コロナ禍で基本駄目みたいで…] [そっか、文化祭は仕方ないから……あんたが代わりに出てくれ] [え…]  意味がわからん、代わりに?ギターも触った事ないくせに。 [翼が自慢してたな、アイツの歌声聞いたら鳥肌たつぞってな…ホンマはユニット組みたかったけどって] そんな、話しハジメテきいた…。 [ギターはボーカルの田中が出来るからボーカルをあんたにおねがいしたくて、来たんだ] 代わりに、[文化祭ステージ来いよな] 楽しみにしていた場を奪ったやつが立っていいわけがない、すみません答えられなくて、頭を下げ去っていった俺は、本当に馬鹿な言葉を言ってしまった。傷つけた大切な、ひとを…。 俺を真正面から向き合ってくれる翼を、傷つけた。隣に居る資格はない  グイッ …ッ?!  [っ…] [ごめん急に引っ張って、大丈夫、じゃなさそうだったから] 彼女といる委員長…が俺の腕を引っ張り止めた。 ヤバイ涙が [先に行ってるね] [おう…] 空気読める素敵な彼女、ハンカチ使ってと優しい委員長が図書室行こ落ち着こう 図書室には誰も居なかった…  キーンコーンカーンコーン… [授業はじまった委員長戻れよ俺はいいから] [駄目だほっとけれるか、クラスメイトが嫌われてんだ周りもいい都合に悪いとこにしかみない…]腹立つよな] [ごめん…嫌な空気にさせて俺のせ] 口に指をあててきた。 [なにかあったかは当事者にしかわからないし、ゆうつもりはないけど。泣いてる人を放っておけるかってんだよ] まだ捨てたもんじゃないだろ…。 真面目な委員長が目を見てくれる…。  [く…っ] [鍵かけたから誰も来ない…] [え] [俺じゃ駄目か…] [え、ちょ] グイッ本棚に肩に腕を、回されながら座らせられ、暑苦しいとは思った… 普通友達でもしないよなここまで… [やっぱり君だったんだね] [え…?] [俺の姉貴を救ってくれたのは…] […髪の長い女性の…] [ずっと探していた、ようやく確信もてた。写真と名前出したら姉貴が君だって。本当にありがとう、姉貴を救ってくれて。家族もビックリしてて探していたんだ姉貴を、察してあげれなかった気持ちを。] 弟いたんだ、それが委員長…たまたまだ。 [クラスメイトだったキミが大事なんだ…] グイッと、顎を指でナゾられながら近づいていく。靡くカーテン…体が…動かない。 […ちょ、待て彼女いるだろ。] [別れた] [嘘つけ先行ってるねって…待て早まるな、俺はお、と、こだ] […はぁ…これだから無自覚は狙われやすいんだよ] [はい?] [一部の男子の間ではクール美人と座があるんだよ…知らないのか。] [知るか] [だからって先生を落とすことはないだろ…あいつは確信に臭うから気をつけろよ、やりたきゃヤるぞ] [彼女と、やれよ…] [分からないかな、言い訳に決まってんだろ!] だからって、告ってもないやつにキスしようともどうかと弱ってるやつなら誰でもいいのか落としやすいのか。 逃げようとするがまだ右脚が痛い…チカラが強い、座ったまま眼の前に委員長が被さるように両腕を押し付け棚に、背中がギリギリと… 駄目だ、口が…!  [つ] ガリ…ッと、つい力がはいり委員長の唇を噛んでしまった。 ご、ごめん…ッまた人をケガをさせてしま ドクンドク…ズレない委員長の視線。 胸が苦しく伝わる… [好きだ、彼女とは別れる…] [別れてからいえよ…] 駄目な委員長…ズレない顔色委員長を好きになれば、翼にはもう関わることはない、かな。  ブーブー… [誰…?] 携帯に電話が、翼だ… チクン… [出ないのか] [関係ないだろ] バッと、勢いよく俺の携帯を奪いピッと通話にした委員長はそのまま腕で俺の腕を押さえつける。 唇がもう重なっていた、隙間がない、息が苦しい [[翼、話がある今大丈夫か…?]] [ん、く…] 駄目だ声を抑えられない… 彼女が居るのに男にキスをしてる委員長、許されないぞこれは。 俺の初めてのキスが、浮気男なんて。 [んふ…ん] [翼先輩、叶太の声ききますか?] このまま、気持ち悪いと認証されて嫌われたほうがいっそのこと早い。 [も…と] [叶太…好きだ] [ん、ふぁ…] チュクチュク…絡み合う舌が携帯に向けられてもう、どうでもいい。 俺には価値はない  ツーツー… 携帯電源を切り、大人のキスを続けた。 このキスは彼女にもしたのかな… 握りしめてきた手が震えていた委員長に震えた… [は…は、ちょっと休憩…] [ん…ふ…] [キス初めてだ彼女とはしてない] [嘘だ] [してないです叶太が初めて…かわいかった] […彼女が可哀想だ、今なら無かった事にする。誰にも関わりたくない] [ずっと頭から離れないんだ、それでも駄目なのか…] [時間をくれ…] [逃げるなよ俺は待ってるから] [待たなくていいよ…!] 文化祭当日、歌うことにした。 [円陣きるぞ、叶太] [[[うっし…!]]   人気のロックバンドアニソンカバー、 サビ同時に盛り上がりが変わった。 合わせられる拍手合切叫び、喜び興奮格別な景色だった。本当は、横に立つ予定だった翼のステージを壊した上に汚い足で挙がってる。だからってビビることはない、謝罪含めめいいっぱい声を上げたたかった。 3曲プラスオリジナル一曲、オリジナル作曲は翼。 彼に届け…!!   キャー翼くーん! 3曲目の途中、ギターメイン終わった所で、目の前には頬杖をついた翼がいた。階段から挙がってきた、俺を見ていた騒ぎ出す翼のファン サポートスタッフが裏から翼に、ギターを渡したアンプに繋ぎながらギター代わっていた先輩と拳を合わせていた。友情… 邪魔したんだ、俺が引下がればいい サプライズ登場にビックリして、ボーカルが止まった。うまくベースドラムの先輩たちがリードしてくれてカバーしてる。 歌わなきゃ、怪我してる翼をみると足に力が入らなくなり血まみれの時の顔が頭に浮かんだ。  こわ、い… また失いたくない、傷つけたく  グイッ [逃げんなよ、叶太、借りだ] ニカッと、笑う人はいない… 裏切って酷いことをした、呪われてもいい…もうこのヒトを傷つけたくない。 松葉杖を投げ捨て、肩に腕を回してきためいいっぱい縮めたギター引き出しギター引いていた先輩はコーラスを歌いだした。  胸騒ぎ…なんでこんなにしてくれるんだ、友達…?壊したくない。 [なにも考えるな、歌え叶太] […うん]   オリジナル曲、作曲翼、[カナタ]   歓声共に幕を閉じた、楽しかった。 ただ、ひたすら頭を下げた翼に。 笑ってた、何故笑えるんだ痛いだろうに怖かっただろうに彼は、強い。 嫉妬だんだ、きっと…やつあたり。 [杉田先生が連れてきてくれたんだ今日からいいみたいだからなあのヒトも] 先生ありがとう…背中を見せながら黙って手を振りながら去っていった。 かっこよ過ぎんだろ…誇れる先生だ。 [クラスはなにしてるんだ?] [屋台…] 少しずつクラスメイトからも絡むようになった、変わらなきゃ俺が。 絶対委員長のおかげだ、絡みやすくなったのもフォローしてくれたんだろきっと黙って。  本当に俺のこと思ってくれてるんだろか…、 [自分クラスに手伝いしたら行くわ] [無理すんなよ] [先生にな駄々捏ねたら退院させてくれたわ] ニカッと、自慢げに話すのも彼らしい。 松葉杖の彼の姿を見届けた。 [おーやってるね]杉田先生ヒョコッと顔を覗かせに来た…[チラシ配ってきたぞー] [ありがとうございます先生] 翼を連れてきてくれてボソボソといいながら、頭を下げた。 ポンポンと、頭を撫でられた。 [花いちもんめくらいよかったぞ、歌] [なんだそれ…]照れてしまった…  他の生徒を手伝いにいった、教室出入り口から委員長の声がした。ちょっと低かったいつもより。 [叶太、歌最高だったぜ、動画送ったから。You T〇be 挙がってるぞ] [は?!聞いてないっっ] [慌ててかわいいやつ…]  [もう歌わないからいいけどさ] [えー…俺のために歌ってくれないの?] [翼のために歌ったんだよ]  なにいってんだ俺は、キモいな。 またいなくなった先生を探しに出た、たく…マイペースすぎんだろ。  まさか、な…ガラガラ。 使われていない指導教室で、椅子を2つ使い寝ていた。いい歳したオッサンが…向かい合わせていた椅子ヒトつを引っ張った。ガクっと両足が落ちた [スゲ……まだ寝てる…] それ程つかれてる、のか…教師。 ジーと、まつ毛長い… デカいな…190センチって教室出入り口天井ギリギリだもんな、少し背を丸めて入ってくるもんな。なにを食ったらデカくなるんだ…… あ、腕時計…ブランドもんか大人だな。  グイッ [ん…っく] やば、またなんでいつ、も…腕を引っ張られ先生が勘違いして唇を重ねてきた。 [く、せ、ん…っ] 口の中に先生の舌が慣れた動きで遊びだした、 力が入らなくなり頭がくらくら…別にまだ委員長とつき合ってるでもない、別に構わないよな、先生がしたければ俺も……呑まれても。  クチュチュクチュク… 時間が過ぎる。  [あ、ん…] [かわいいな、誰かに先にされたか] [か、構わないだろ…] [ナマイキだなやっぱり] 急に立ち上がり、ガチャンと鍵を締めた。ヤバイ逃げ道が外から出るか…いや逆にみられても… 一瞬、いけない恋もいいかなって。恋? 単にヤリタイだけのに狙われやすい?意味がわからん、勝手にしてくれ。  [ん、く…先、生。] [文字

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