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第2話 r18
凄い落ちつく…
[彼女いるの?先生]
[どうでしょう…]
ギュッと、右腕を黒いシャツで隠して俺の右手を握りしめてくれた。
[お前なら、大丈夫だ]
[…ありがとう…ございます]
[人に優しくしてれば報われる…]
やけに、委員長と目があうようになる。
[ライン教えて]
[…いいけど、特はないよ]
[なんだそれ、今は薬飲んでんの?]
同じ薬だった、朝に一回半年に一回くらい外来一緒だ環境が。
なんか友達ができたみたいだ、でも彼女がいるクラスメイトにかわいい女子だレベルが高い。
[じゃな半田]
[おう]
[ふーん…仲良し出来たんだよかった…な]
先輩だとスリッパでわかったのか、委員長は頭を下げた翼に。礼儀正しいやつ久々みたな。
[礼儀正しいやん、ま、悪いやつじゃなさそうか]
[嬉しそ…]
[るせ…ガキ扱いすんな]
近くのガソスタでバイトしてる俺と、軽音部の翼、チャラそうなアニソンカバーバンド。
たまに見に行くが仮教室ギャラリーがチャラい。
[いいよねー翼先輩]ふ
[クールだし、なにかと連絡先交換してくれたって先輩いってた]
[まじ?駄目な子は駄目なのにね…羨ま〜]
[いつも一緒にいる一年男子の地味な子]
[いるね〜でも口悪いし目つき悪いらしいよ]
[やっぱりー?近寄るな感ハンパないって]
[やば今どき?ダサー]
グサグサ…帰ろう、翼のイメージ下げたくないしな。今日はバイト休み、週5、4時間バイトして半分家に入れている。先々週母が体壊して入院して助けたかった。少しでも家の事もあるし帰ろう今日は。たまには、カラオケ行きたかったが…仕方ない人気な翼、ファンがいるみたいだ。大切にするタイプ、気に入りの女子ができたかな早く彼女つくって幼なじみ依存をなくしてシアワセなれよ。
こんなもん…とつき合ってたらいつまでも邪魔する…。
バス停に降りる際に見つけた、スポーツカー。FDかっこいいな、スポーツカーで通勤って金が無いとやってられないよなやっぱり教師って…駄目だ失礼だな。
[今帰るのかチビちゃん]
[ち、]
杉田先生、早く帰ろまた勘違
[今日は幼なじみ帰らないのか]
[先生こそ、部活は]
[幽霊部員だから、アニメ研究所つうのは顧問要らないみたいだ。勝手に萌え萌えしてるよ]
[…それはそれで。]
[スポーツカー興味あるのか珍しいなー]
[親父が整備士で]
[なるへそね、乗る?]
コクコク、つい嬉しそうに眼をキラキラさせてしまった。眼の前は大きい一般道二車線しかないが…
信号も多いデカい有名な会社地帯出入り口もあったり、町はささえられてる。
[気持ちいい…]
[はじめてか?ロータリー]
[はい…スポーツカー自体実は知識はないから見るだけで…すみません乗せてもらって]
[かわいい生徒を乗せる日が来るなんて先生嬉しいぞー……半田のお母さん大丈夫なのか?]
[一週間退院後点滴やらあるみたいですが、ゆっくりしてるみたいで]
[そっか、よかった…ご連絡しようと思ったが病院だしなとも]
[伝えておきますよ先生の気持ち…]
[すまんな、お父さん夜遅いのか?]
[いえ定時のとこなので遅くはないですがなかなかブラックみたいです…]
[おっ察します…物価も高いしなため息でるよな、この車も売ろうとおもっててな。貯蓄もできないからなスポーツカー簡単じゃないんだ。もやしナムル食ってる]
[はは…先生、家きますか?]
[ん?]
バタン…
[今日は、飲み会があるみたいです。]
親父から急に飲み会ごめんねラインがきた。
[お邪魔しまーすアパート初めて]
ふいに、乗せてもらったお礼に夕飯手料理でもと。コレくらいしか礼できないし、腕を綺麗に巻いてもらったな。
何故か料理しか得意がないぶん、手料理を提供した。
[かわいい…]
[先生なにがすきですか?]
[焼きそば、味噌汁、きゅうり漬けかなー]
[渋いですね、上手いですよね漬物…]
トントン…ジュー…
グカー… リビングに横になり190センチくらいの狭い部屋に担任先生が、寝ている。遠慮なく…
なんか、笑える。
携帯カメラ構えてカシャ…
こんな、顔するんだ。
グイッ
[!?]
ドサ…ッ
ッ!ビックりした、腕をひっぱられ…上向きの先生の体の上に押し倒された。
この状況は……ドクンドクン
凄い、先生の胸の音が伝わる。
ドクンドクン、落ちそう
ひ、火消さなきゃ…っくそ、寝てやがるし。
寝相わる…いい大人が。
他人のために料理をつくる、初めてた…実際。
先生、先生……ん…と、欠伸しながらゆっくり起きながら台所長テーブルの椅子に座った。
失礼します、キラキラした眼、頂きます。
一品一品一口一口、
美味いって…と。ニカッと、子供のようにハニカム貴方の顔が心臓につきささった…
嬉しかった…
シアワセってこんなんだっけ、誰かのために帰りを待って買い物して足りないモノも毎日考えてつくって待って片付けて風呂の支度やら片付け洗濯掃除、仕事しながら。当たり前え、じゃないんだな。
有り難みをしった、不思議な時間だった。
[ありがとう、元気でた本当に。]
[い、え…]
目を合わせないよう…
[ご馳走さま]
に反抗したこともある、こんなに嬉しかったんだな。
ピタ、あ…しま
皿を下げる手が先生の手、触れてしまった。す、すみません…いや、ギュッと先生が握りしめてきた。
早く、離さないと…
チカラが、目があった瞬間ガチャガチャお皿洗いながら先生が体後ろから抱きしめてくる…黙って黙って、ただ黙って低い声が耳鳴りで聞こえないふりしていた。
[…かわいいな、ありがとう、自信なかったんだ]
口開いたら駄目だ、相手は大人珍しい教師ってだけでもしかしたら、ホモかもしれない、けど嫌じゃない自分にビックりしてる。黙って先生の甘い低い声を聞いてるだけになる。
なにもしてない、おれは。先生が一方的かわいいだの抱きしめてるだけデカい体で。
いちいち心臓の音が伝わるのが悔しい
ジャー……
テレビの付かない部屋は静か…今の時間帯なら親父と口喧嘩してるかもしれない…素直に聞けれないのに、なにもかもイライラしてしまうのに。
先生だと、気を許してしまいそう。路線が壊れてしまいそう。コレくらいしかできないばかりに、なにかを引き寄せる、的確な先生の指の動きまだ濡れている俺の指に絡みついてしまい…離れない。チカラ負けは、言い訳…ずっと続いたら、一瞬なにもかもこのひとに捧げられたらまた光が見えるか。
寂しそうなこの顔は俺にしか見せないのか、ポタン…ポタン
[せ…]
[叶太(かなた)…(
ドクン…ッ
駄目だ、眼の前に顔が…唇が。
ピンポンピンポンピンポン
誰だよ…ッ!
ガチャ
[誰だーピンポンダッシュ]
[なんで先生が、居るんですか]
[悪い?]
あ、ヤバイ翼。
[邪魔するぞ!なに簡単に担任だからって家に入れてるんだよっ]
ビクッ
[ご、ごめんなさい…]
怒ったら翼はめんどくさい
目が怖い。
[なにかしたのか]
[彼に聞いてみたら]
急に意地悪になる先生…
[俺が先生誘ったんだ人を悪くゆうなよ、翼…]
[な…にいって……ッ]
[過保護すぎるんだよ…翼は、いい加減うざい]
[……かな、た…]
[……ッ]
翼には翼の人生がある。
邪魔するなら身を引く、先生つかう…
杉田先生に、ギュッと近寄った。
演技がうまくなったかな、ショックを受けたか顔を合わさず翼は、先生を睨み合う。
[泣かせたら許せないからな]
[…つば]
バタン…ガシャンと自転車を走らせる音、
[…ガキンチョは嘘が下手だな。甘えた俺も悪かった]
なんで謝るくらいなら、抱きしめたりするなよ…。
どいつもこいつも…
ドカン…!
キャー…
鈍い音が近くから聞こえた
ま、さか…胸騒ぎ
嫌な予感
先生と、走り寄るアパート敷地内出ると狭い道ティー路地先で見覚えある自転車と学生が倒れ込む。目に焼き付け車が凹んでいるポールをなぎ倒している、[誰か…!飛び出してきて…]
ガードレール頭打ったのか、翼が頭から血を流し倒れ込む、体を起こすな車が対向車対向車止まり助けを求めた。
警察やらに電話する先生、飛び出したのか分からないがパニクる凹んだ軽自動車の女性が翼の近くで謝り続ける。
俺の一つの判断で、誰かを傷つた。
人生の邪魔するなら…おれは。
救急車乗る言葉がでない、目が涙で開かない
握りしめる両手、なにも答えてあげれないぶん逆に俺のせいで大変な間違いをしてしまった、
[つ、ばさ…ぁ…ッ]
救急隊員の一人が、ずっと背中をさすってくれた薄い赤いサイレン。びくともしない顔色が白と青が混ざったよう悪い、血が滲む翼、の顔。
[ごめ…んっ]
先生は翼の親御さんに、連絡や警察対応現場管理をする。
救急隊員のかたのしっかり指導きいて動きなさいラインがはいった、大丈夫だよと。救急隊員のかたが俺のラインが見えたのか、肩を支えてくれる。
[俺が悪いんです……傷つくなら言わなきゃ…くっ]
ポタポタ…泪がとまらない。
[誰にも間違えはある、二度とないようにすればいい…]
この言葉は一生忘れないだろ…、涙が止まった。
親御さんに頭深く深く下げつづけた、泣きそうなご夫婦頭あげて言われても下げ続けた気がすむまで。
翼のお母さんが、震えながら俺を抱きしめてくれた。
[あの子図太いから…ッ貴方がしっかりしてたらケロっとしてるわ、貴方に友達ができたって嬉しそうに話してたのよ。]
[君がしっかりしてないと、あの子がまた心配するよ
頭をあげて]
[すみません…わがままばかり]
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