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4 光希と大輝

夜の街は今日も人でごった返してる 繁華街に入れば男と分かってるのに 「君可愛いね、一緒に遊ばない?」 「ねぇウチで働かない?《未成年も可》」 ナンパや声かけはしょっちゅう… 体は触る…無理やり連れてかれそうになった事もある。 今はLGBT法可決もしてかなり表立つように増えてきていた。 今や男性同士で堂々とくっついて手を繋いで歩いたり公然でキスしたり当たり前な時代にまでなり差別社会は全くなくなった。 中央区の繁華街にある… 通称溜まり場にはいつもまばらだが人は必ずいる。 男女LGBT年齢もばらついてるが皆事情抱えてる奴らだ。俺みたいに… 「ヨッ陽加ー…」 光希だ。顔は幼くてかっ可愛いともちょっと言える奴だ。髪はサラサラで長すぎず短すぎず今時な感じ茶髪だ。俺はずっと黒… 「ああ」 「今日はピン止めか可愛いな、夕べのお泊まりはどうだった、たかちゃんと激しい夜だったんじゃない?」 光希も高橋とたまにしてるらしい。 1度3Pもした 「深夜まで相手させられたけど、嫌な客よりマシ。金はかなり貰ったしな…」 「常連だもんな…いいなあの激しさ最高なんだもん。また3Pしようね」 「金貰えるなら行く」 「でも俺っちが言うのもなんだけどあんま無理しちゃだめだよ?」 「大丈夫だよ!お金が必要なんだから」 「でも特殊なプレイは嫌なんでしょ? 俺っちがまた代わってあげるからね?」 コイツはどんなプレイでも対応出来る…というより喜んで相手をする。 何でもありの変態ドMだ。 自分でも言ってるくらいだし光希は凄すぎる。 大金出されても無理な物は無理だからたまに代わってくれるけど金は俺に渡してくれる。 光希は俺の全てを知ってるし、逆に俺も聞いてる。正人の事も…だから気を使ってくれる。 「ありがと」 「明日も?」 「2件行く…どうせパチンコでなくなるから」 「俺も明日は徳ちゃんとSMだよ。楽しみだな、またいっぱいお仕置きされちゃうw」 「うぃーす…お待たせ」 「ヨッ、大輝何か作ってきた?」 コイツは大輝、21だ。 16歳くらいから繁華街にたむろすようになったらしい。 以前は喧嘩に迷惑行為等を多々して警察に補導経験もあるくらい荒れていたらしい。 けど今ではそんな風には見えないくらい 落ち着いて雰囲気も落ち着いた短髪寄りな 茶髪だ。 フリーターだけど1人暮らしで働いて今では溜まり場で皆の悩み相談相手になってる。 光希同様ここで出会って優しく声かけてくれてから仲良くなった。 大輝は溜まり場で1番優しいから好きかな 「ジャーン…手製のコロッケだぜ」 「おいしそーありがとう…チュッ」 「ハハッ作りがいあるなぁ」 大輝は他の皆にも配ってた。 俺は隅でしゃがみこんでた。 「陽加…チュッ…ホラよ食べな」 「ありがと…大輝」モグモグ…おいしい 「お前今日は大丈夫だったのか?」 また始まった…… 「大丈夫…金貰ったし」 「同棲してる奴だよ! お前ずっとソイツと暮らすのか? 今でも暴力受けてんだろ? 行くとこに困って我慢してるなら家に来いよ」 心配して言ってくれてるのは分かる。 全て知ってからは大輝は調子狂うくらい真面目に話すようになってきた。 以前は軽い感じで 《陽加遊ぼーぜ》《ウチ来なーいw》 くらいだったのに。 「正人には恩あるし、好きでやってるから」 「恩を着せてお前を金儲けの道具にしてるようにしか見えねーよ!もうこれ以上…」 「うるさい!俺の生活に口出すな! もう帰る!」 「陽加!」 「何々、、陽加どうしたの?」 他と話してた光希が駆け寄ってきた 「もう帰る!しばらく来ない…ハアハア」 「陽加落ち着いて大丈夫だから、 ホラッ深呼吸しよう」 光希が抱き締めながら落ち着かせてくれた。 俺が落ち着いてから光希に話した。 「ハア…大輝威圧的じゃダメだよ。 陽加は感情的になりやすいんだからゆっくり寄り添って話してあげないと」 「わりぃ…けど陽加をほっとけねんだよ、 同棲してる奴はクズホストだし、暴力ばかり身が持たなくかもしれねんだぜ?」 「焦らないッて約束でしょ? 今は何も出来ないんだから、 後陽加も望まないから…」 「チッ…わかったよ」 「陽加今日は帰ろっか?」 「1人で帰るからいいよ光希達は残って、 また連絡する…ごめんな大輝」 「おい!陽加」 俺は1人でスタスタ帰ったが正人は多分ホストに行った。 また眠気が明日は2件あるんだ。 体調万全にしとこう

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