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23 引っ越しと4人目?の家族
光希を助け出し、メンタルも少しずつだけど落ち着いてきた。
しばらくは部屋で安静にさせて身体も痣や傷も手当てしてだいぶ良くなってきた。
更に1週間程経って、ようやく外に出られるようになるまで回復した。
買い物したり、遊びに行ったりと。
悔しいが光希は料理をある程度出来る。
「陽加包丁その切り方じゃ危ない!」
「だって固いし」 「だからこうやるの」
最近は光希に教わりながら2人で作るようになった。ウチの分は俺らが最近作ってるから、
大輝は最近は溜まり場用のをメインに作って
1人で…たまに3人で行く。
毎日ではないが差し入れ以外にも
喧嘩の仲裁や病んでる子の相談相手になったりと…もちろん良いことだけど大輝はなんでここまでするのかな?
「光希が料理出来るなんて以外だったなぁ」
「失礼だな俺っちはねいつかの未来の旦那様の為に覚えたんだ。陽加もそうでしょ?」
「確かに…」大輝のために
ガチャン
「ただいま…いい匂いだな?」
「大輝おか…」
「ダーリンお帰りチュッ…
俺っち寂しかった」
「ムゥ光希ズルい。
チュッお帰り今日はカレーだよ?
俺も頑張ったんだからね」
「大半は俺っちだけどね」
「スゲー幸せだな」
夕飯中
「なぁ実は急で悪いけど今週中には引っ越すんだ。
もう契約済みで家具もある程度はあんだよ。
でも近いし、持ってくものは少ないし、
2LDKあるから3人でも全然余裕だぜ」
本当に急になに?
「なんで引っ越し決めたの?
今でも俺らには十分だよ?」
「まぁ俺っちらは居候だし、
追い出されなきゃ文句はないけどね、
増えたから俺っちのせい?」
「違げーよ、
じゃなくてどのみち引っ越しは決めてたんだ。
バタバタしてタイミング遅れただけなんだ
悪いな。
けどな最大の理由は実は半年前から犬を飼ってんだよ」
「「犬!?」」
大輝犬飼ってたんだ。知らなかった
「でもここペット禁止だからダチに預かって貰いながら世話だけしてたんだ。
白いチワワでオスのシロだ。
もう少しで1歳なんだよ。
ある意味サプライズ家族かな?」
写メを見せられた。すごく可愛い。
「えー可愛いじゃん一緒に暮らせるんだ?
俺っち犬大好きなんだ。めっちゃ嬉しい」
「俺も好き!でも早く言ってほしかったな」
「わりぃな伝えるの遅れて…
でも好きだけじゃ飼えないぞ?
1人じゃ難しいのもあるから、
3人も居ればシロも寂しくはないだろうし、
お前らも退屈しねぇだろ?
ちゃんと教えるからお世話2人も協力してくれるな?」
「当たり前じゃん、もちろんお世話するよ」
「俺も頑張る、なんか引っ越し楽しみになってきたよ」
「2人ならシロもなつくと思うし、心の癒しにもなってくれるぜ」
あれよあれよという間に引っ越し当日になり、
新居は前のより綺麗でオートロックでセキュリティのしっかりしてるマンションだ。
しかし家賃高そう…
防音仕様のマンションらしい。
エッチもしやすいか……なんてね。
中も既に家具がしっかり揃えてあるし、広くてきれい。
2つの部屋の1つは3人の寝室になるかな。
前より部屋も少し広いしベットも3人余裕だ。
そしてもう1部屋にはベットはなくデスクにPCイスに収納タンスがある仕事用かな?
そしてペットゲージや用品がある。
ゲージ内には…
「アンッ…ハアッハアッ」
可愛い、この子がシロ
大輝が抱っこして
「はじめまして小さな番犬シロでーす」
「わー可愛いすぎる」「本当…こんにちは」
俺らは撫でたり抱っこの仕方教えて貰ったりシロのスケジュールや世話の仕方を学んだ。
人懐っこくて元気なオスだ。
夜になり引っ越しは完了した。
「やっと落ち着いたな、
これから男4人だけどよろしくな?」
「素敵な家族ありがとね大輝」チュッ
「俺っちも幸せだよありがと」チュッ
「気に入ってくれて良かったぜ仲良く
暮らそうな?」
「アンッアンッ!」シロもしっぽ振ってる。
「もちろんシロもね」
シロは今は俺の膝に座ってる。
撫でてあげた。とても癒されるぅ
家族も増えて俺らの新しい生活が始まった。
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