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41 救出開始 《光希視点》
着いたのは他県の田舎?って程ではないくらいの場所だった。
住宅街にコンビニやスーパーも普通にあるが
ただ陽加の家は回りに家は少なく、林にポツンと建っていてまるで別荘地だ。
「あそこだ」
「じゃあどうする?」
大輝はゴーグルみたいのを着けて「待ってろ」
と一度降りて家にこっそり近づいていった。
あの慣れた感じは流石は元プロだね……
車に戻ってきた。乗り込むと
「これはサーモグラフィーだ。体温で中の人間も分かる。どうやら上に1人と地下室があるみたいでそこに1人間違いなく陽加だろう。身体の体制がおかしかったつまり…」
「陽加は拘束具か縛られてるか…だね」
「地下室鍵は父親が持ってるのかな?」
「恐らくな…だが最悪は咲哉頼むな。
俺は奴を外におびきだすからそしたらすぐに中に入れ」
車を家から見えづらい位置に停めて3人で近くの木にしゃがまされた。
大輝は漫画や映画みたいな装備だらけだ。
「咲哉戻らなきゃお前が運転してウチに戻れ…車は翌日持ってってくれる、頼むな」
「君は本当にバカだよ。戻るまで待つさ」
「陽加の身体は精神状態もわかんねんだ!
万が一親父が追い付いてきたら困る。
陽加を助けた後長時間戻らなきゃ行け」
ガチャン!
銃のトリガーかな?を引いたサイレンサーだっけ?それも付けている。
「大輝……また会えるよね?」
抱きついた。大輝……
「大丈夫だからな、、
奴とケリつけてくるじゃあな大好きだよ
光希」チュッ
「うん、大輝気をつけて」チュッ
咲哉の方を見てお互い軽く頷いた。
大輝は足早に向かっていった。
窓ガラスを割った。
「ハハハ…ここを突き止めるとはやはり想像以上のガキだったな。
良いだろ相手してやる。
完全に息の根を止めてやるぞー」
デカイ声で表に出て来て大輝は俺っちらとは 反対側に走りアイツも追いかけていった。
なんと猟銃を持っていた…大輝を消す気だ。
「光希今のうちに急ごう」
大輝……絶対無事に戻ってね
走って中に入って俺っちは地下室を探し咲哉は家を捜索した。分かりづらかったが何とか見つけ入り口はやはり鍵がかかってる。
咲哉は家中を探したがなかったそうた。
恐らく父親が所持してるんだろう。
ドンドン
「陽加ー光希だよいるの?咲哉どうする?」
「ハァ久しぶりにやるよ」
なにを?俺っちが不思議がってると
「僕はこう見えてピッキング得意なんだ。
このタイプの鍵なら開くと思う」
2本の針みたいのを出して
カチャカチャ…カチャカチャ
しばらく続けた後
カチン
「フゥ多少いじったみたいだけど僕が本気
出せば開けれるさ」
ガチャ
「はる……!」「これはひどい……」
陽加は全身傷だらけで出血もしている……
針でか小さな刺し傷も点々と見られる。
本人は目がタランとしてて俺っちの時より精神状態はひどそうだ。
部屋自体もヤバそうなエログッズや拷問器具みたいのもある。薬瓶もいくつかあって調べる為に動画で全て撮影した。
「陽加…光希だよ。大輝も来てる。
助けに来たんだ。一緒に帰ろ?」
全て拘束具外して
「・・あっ…ああ・・・」
陽加は涙が出ていて身体は震えていた。
やっぱり今は無理か
「光希陽加を車で乗せよう。
傷だらけだからシーツカバーに移して
2人で運ぼう」
「でもこれはもう救急車呼ばないと」
「忘れたの?
大輝は危険物を所持してもしかしたらもうあの人を…今通報したら大輝は刑務所か死刑もあり得なくはない。
大丈夫重症だけど治せる範囲だよ。
車にね医療セット準備してきたんだ。
僕が車で処置するから行こう」
行くよせーの…バッ!
車の後部座席に横にした。
「ハァハァ咲哉が治療なんて出来るの?」
「僕は昔滝から医療をメインに学んだんだ、特に怪我の治療をメインにね。
大輝のお目付け役や医療知識のある人間が必要だと言われてね。
実際治療の経験もあるし、今でも自分で学んでるし、潜りの医者の元で経験も積んでる。
もっと酷い患者も対応してきた。
大丈夫治せるよ。とりあえず身体はね。
骨は異常ないから皮膚のダメージ…
擦り傷に打撲傷、小さいけど何かの刺し傷…針?薬も関係あるかもね。
鞭とかでかなり強く叩かれてるね。
多分毎日ね。新しいのは今日のもあるよ。
お尻も軽く切れて出血してるから治るまで大輝とエッチもお預けかな包帯に消毒に…
さぁ光希も手伝ってね」
指示されながら咲哉はてきぱきとこなし、俺っちも手伝った。
全て終わり下着だけ着せてタオルを身体に掛けた。
「一先ず後鎮静剤も打ったから寝たようだね。しばらくは帰っても安静だね。起きた時の精神状態次第だけど…
横にしたまま君も後ろに座って、
戻ったら打たれていた薬も調べないとね」
瓶を見てみた
「なんなのそれ?」
「麻薬ではない。多分神経を刺激し、
身体に激痛を与える拷問薬の可能性が高い。
もし毎日打たれていたなら相当心身ともに
おかしくなるはずださ。
大人でも耐えれないと言われてるくらいだ。
とりあえず今は待とう」
ピッキング?や医療知識や経験もある。
咲哉も中々凄いんだな。
陽加は俺っちより相当酷い目に合わされたんだ。俺っちでも殺意が湧いてきた
「うん…大輝戻ってくるよね?」
「それは彼次第だよ、彼かあの人か」
咲哉は運転席に座った。
「大輝聞こえる?陽加は無事とまではいかないけど保護して治療したから…後は君待ちだよ」
咲哉は通信機で大輝に伝えたが終わるまで返事はしてこない。
陽加を膝枕して頭を撫でながら大輝が戻るのを祈った。
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