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52 大輝と悠里の過去と溜まり場崩壊《大輝視点》

松丸悠里……まさかまた接点を持ってしまうとは思わなかった。 悠里が精神崩壊したのは原因はこの俺なんだ… 高校退学になった最大原因でもある。 何故かと言うと…… 松丸悠里とは高校で同じクラスだった。 退学になる前の事だ。 校内歩いてる時本当にたまたま悠里を裸にして集団レイプしていた連中を偶然見つけて、荒れてはいたが悠里を助けに入り、殴り合いになった、だが1人が折り畳み式のナイフを持っていて揉み合いになる内にそいつの下腹部に刺さってしまった。 幸い相手は命に別状はなかったそうだ… その後警察行きになったが調べで正当防衛だった事と刺された奴も急所は外れていて治る事や少年法やら初犯だった事ががあったりで酌量の余地が認められたか起訴猶予にはなり釈放はされた。だが当然学校は退学になった。 たった2ヶ月でな、襲った連中も全員だが。 結局誰も裁かれてはいないが 要は喧嘩両成敗なんだろう。 だが学校中では何故か俺が悠里をレイプし故意に殺害しようとしたイカれ野郎と思われてた。 実際の犯人達が退学前に腹いせか皆そう言いふらしたようだ自分達は嵌められたと。 どこまでも腐った奴らだ。 分かりやすい嘘を信じる方もバカだなとも 思ったが、もうどうでも良かった で松丸悠里はレイプされた痛みと恐怖で既に震えていたが刺した時の血まみれでナイフを持ってた俺を見て完全に発狂して気絶した。 病院に搬送されてからその後 重度の精神疾患になり精神病院に入った。 あれきり俺は会ってないが退学になって最後に松丸はまともな会話も出来ない程精神崩壊していると…軽く聞いた。 教師も皆俺が悪者だと言いたいんだろう。 皆俺を軽蔑、恐怖、そんな目で見ていたしな。 悠里の証言も取れなかったのもアイツらが裁かれなかった理由の1つだろうな。 そして親戚ん家でも揉めて家を飛び出して俺も完全に荒れて、今までに至る訳だ。 半年も精神病院で苦しんでたのか…… 退学以降は松丸悠里の事は何も知らなかった。 今は元気そうだと聞いたのは安心したが、 それはあの恋人がずっと側で看病してきたからだろうよ…… 恋人の存在は後になって知った事だがな 悠里にも家族や恋人にも当然恨まれてる筈だ。 アイツは俺を見ただけでもまた当時を思い出してパニックになるかもしれない。 そのカフェは隣町で多少離れた場所だ。 鉢合わせる事はほぼないだろう。 松丸悠里…彼氏と幸せならそれを壊さない為 にも俺は姿を見せてはいけないだろう 溜まり場に着くと軽く騒ぎになってた。 若い2人と女子も1人加わって1人の女子に対して容赦なく殴る蹴るしてた。 「テメェら何してんだ!」 俺は止めに入った 「うっせーな!偉そうに正義ぶってんじゃねーよヤリチンの癖によ」 「大体お前の食いもん機嫌取りかよ。 どうせヤリてぇ口実だろ」 「大輝くんきいてー、 この女が春馬くんを誑かしたんだよ? だからお仕置きしたんじゃん、 ルール破ったのはこのあバズれ女なんだよ?」 「そういう事言うな、仮にそうでも暴行するのは違うだろ?」 「ウウッ!だけど…」 4人とも18歳のメンバーだ。 春馬も中間メンバーだ 「だって…ヒック…好きなんだもん」 「大丈夫か陽菜?怪我してねぇか?」 「大輝くん…うんありがとう大丈夫」 「お前ら何してんだよ! 暴力自体ルールもだが人として最低だぞ!」 コイツらは俺に勝てないのを知ってる とりあえず鎮圧し、止めたが 「イヤー…はなし…アアッ!いたいよー」 「ハァハァキツツキだな処女もらい」 「早く代われよな」 今度は何だよ? 外からは見えない建物の内側を見たら 3人のメンバーに13歳の新メンバーが押さえつけられてレイプされてた。 下は丸出しで少し遅かったが 「オイッ……」 「あっ大輝!」バシーン! とりあえず3人ともボコボコにした後 蓮のお尻を確認してやはり血が出てたから咲哉に教わったお尻の処置して服を直してあげた。 可愛いし、若いからロリコンやショタコンには狙われるわな。 しかも警察にも行けねぇから尚更エサにされるやすいのもある。 「もう大丈夫だからな」 「大輝くん…ウワーン怖かったよ」 蓮は抱きついてきた。 小さいし、可愛いな。 ってんな場合じゃねぇ、これは異常事態だ。 「友達といろ1人でいるな、今日は帰れるか?」首を横に振った。 とりあえず表の隅に座らせた。 「おいっ宗太郎!」 宗太郎はこの溜まり場のNO.2だ。 リーダーはたまにしか来なねぇから実質はコイツと中間メンバーが秩序と管理約だ。 「ハア分かってる! たが止めても止めても切りがないんだよ! 最近の特に10代のここ最近の新メンバーは言うことすら聞かない。事情関係なく最近はメンバーを狙ってやってくる奴も多い。 そしてあの子達も洗脳されてくんだ。 さっきみたいにな!」 「だが実際今も暴行とレイプが見過ごされてたじゃねぇか! 以前は必ずメンバー達でなだめたり止めたりしてたが今なんか皆黙ってみてるか笑ってる連中までいやがる始末じゃなねぇかよ。 もはや憩いの溜まり場も崩壊したようだな!」 差し入れを宗太郎に渡して 「配っとけ、気分悪いから帰る」 「そこまで言うならお前や咲哉が解決策を考えてろ! 今や中間の中でもヤバい行動してる奴はそれなりにいるせいで統制が取れねんだ。 お前や咲哉の方が信用出来るし、 差し入れや人助けしてるなら力貸せよ」 「ハア分かった咲哉と相談してみる。 けどまた摘発されないよう鎮圧しとくんだな。後蓮も何とかしてやれ、放置するな」 「大輝くん……」 蓮はまだ来たばかりの新規の13歳の中1だ。 まぁ最年少は11歳もいるから本当大変な世の中になった。 この前以前の陽加みたいに隅にいたから話聞いたら、彼は家族で心中を図ったが蓮だけ生き残ってしまい、施設に入ったが家族を殺した等とクソな噂が出回り施設、学校どこでも酷いいじめに耐えきれず脱走してここに行き着いたが、 元々人見知りなんだろ。 あまり馴染めないようだ。 でターゲットにされた。 「蓮かぁ、アイツは金もないし、朝までいるんだよ。食べ物はお前の差し入れだけだ」 「あっ?流石に」 「仕方ねぇだろ!陽加とは違うんだ。 稼ぐ方法は1つだが本人が嫌がってるんだ。 俺らに手出しは出来ねぇよ。 肩入れしすぎない、それがルールだろ?」 どんどん悪化してる治安に生活苦の子供 本当対応が難しい… 今の俺にはどうしたらいいか分からねぇ…… 「帰っちゃうの?」 「悪いな蓮、また明日来るからな。 お金少し渡すから耐えてくれな?」

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