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59 警察の捜査と取り調べ《大輝視点》
「だから溜まり場には居ましたからそりゃ交流はあります。溜まり場に居た奴らは皆です何十回言えばいいんですか?」
もう何日も呼ばれ取り調べを受けてる。
陽加達を出した後翌日には来た。
「だが話した連中は皆共通してお前が家で暮らさせてるとはっきり言ってた。それにあの溜まり場付近の防犯カメラにもお前と井上陽加、朝倉光希と歩いてる姿を何度も捉えてる。
手まで繋いでな、しかも前田お前の家の方角じゃねーか、偶然なんて言わさねーぞ?」
皆というのは嘘だな、奴はカマをかけて自白させたいようだな、こっちはあくまで冷静にな
「だから偶然ですよ。俺は2人の親友で確かに特別な関係でしたが身体関係もないし、寝泊まりもさせてませんよ。
感情移入しすぎないルールがあるからです」
「だったら2人はどこで寝泊まりしてるってんだ?親友なのにそれは知らねぇだと?
オメエの話は都合よく言ってるようにしか聞こえねんだよ!警察舐めんなよコラ!」
お決まりのセリフだな
「家宅捜索にスマホやカメラ確認等徹底調査したんですよね?
しかも警察が来てから毎日ウチを監視してたじゃないですか?
陽加達を泊めてましたか?
ウチに来ましたか?
俺が匿ってる証拠もないからこうやって無理に自白させようとしてるんじゃないですか?
いい加減にしないとこっちも弁護士呼びますよ?
俺は溜まり場の治安を良くしようと努力してきました。
溜まり場には俺をよく思わない奴らもいる。 それは俺に限らずだ。
陽加達の事もデマカセ言って陥れようとしてる奴らが言ったんだと思いますよ。
証言だって二転三転してたでしょ?」
「チッ屁理屈ばかり言いやがって、ガキがわかったような事言うな」
やはりな、ある意味その方が助かるが
その後も調べ続いてやっと解放された。
約一週間程調べや聴取、捜査続いたが、証拠不十分と言う事で俺への疑いは一応晴れた。
Jのお陰なのは認める。
最後に担当のうざいオッサン刑事に
「おい前田、井上陽加の父親の死亡については知ってるか?」
「いいえ、知る訳ないでしょ」
「なら立花グループについてはお前の歳なら
知ってるはずだろ?」
「…当時は学生でしたがニュースで聞いた事はありますよ?どんな会社かも…」
「井上陽加の父親はそこの元社員だったらしい、表じゃなく裏側の殺し屋だ」
まさか俺が殺害したか疑ってる?
いや反応を見てるんだな。
ならこっちも驚く振りをしなきゃな
まぁこの男はあまり見る目ななそうだがな。
「えっ?陽加の父親が殺し屋?
でも陽加には関係ないでしょ?」
「何か情報を知らねぇかを本庁が
知りたがってるみたいだからな」
立花グループにまだ何かあるのか?
「そうですか、知ってそうには見えませんでしたがね、ではもう宜しいですか?」
「おい前田、まだ完全に晴れた訳じゃねぇぞ、
井上陽加と朝倉光希が見つかるまで
警察は常にお前の事もマークしてるからな、 それにな…捜査してみたがお前自身の経歴もなんか怪しいんだよ!」
チッ!コイツもしつこいな
俺は黙って出ていった
「ただいま」
自宅に着くと既に咲哉が部屋に居た。
シロの世話もあるし咲哉に頼むしかなかった。
ここ数日は仕事休んで泊まってもらってる。
「おかえり…今日で終わったのかい?」
「ああ…だが見張ってると釘刺されたよ」
とりあえず今日の事話した
「本当警察ってしつこいね…でもまだ安易に2人を戻せないね、引っ越しても同じだろうし見つかるまでってそれじゃあもう」
「ああだから悩んでんだ、
今日帰せるかもって期待させちまったしな」
「がっかりするだろうね、
しかも僕と2人きりでね?大輝」チュッ
「またお前に迷惑かけてすまねぇ」
「フフッ大輝の為なら身を投げ出す事も出来るよ?どんどん僕を頼っておくれ大輝。
それが幸せだから…
でも1番はこうやってまた一緒に暮らせる事だけどね」
「俺が死なせねぇよ咲哉、もし別れてなきゃ
こんな風な生活だったのかもな…」
久しぶりに癒してくれる。前は一心で暮らしていたのに……
「お互い後悔してて僕らバカだね、
陽加達帰って来ても僕も混ざりたいな」
「4人暮らしはお前流石にな……」
「良いじゃないか僕や陽加達は子供産めないんだから、ルームシェアみたいに思えばさ。
浪費癖は辞めたし、売り専も辞めるよ?
大輝だって本当は僕と居たいでしょ?」
「それは陽加達次第だな」
ウィーンウィーン
「陽加だ…もしもし」
《あっ大輝もう帰ってもいいんだよね?
早く会いたいよ》
「それなんだが警察がまだ俺を監視するらしいんだ。まだ疑われてるみたいでな」
《そんなぁ…いつになったら帰れるの?》
「正直分からねぇんだ…サツでは特に陽加を探してるんだ。見つかるまで俺も監視対象なんだろうぜ。接触する可能性があるとしてな」
《なんで俺が?》
「前に話したろ立花グループって企業の裏組織に父親はいた。だからサツは陽加も何か知らないかどうしても調べたいらしい」
《親父の事なんか俺何も知らないし、知りたくもないさ!》
「分かってるよ、とにかく良かった」
《ちっとも良くないよ!
見つかるまで監視されるってそれじゃあ俺ら
いつまで経っても帰れないし、
大輝に会えないじゃん!》
「俺だって寂しくて仕方ねぇよ!
何とか対策を考えるから少しだけ待ってくれ」
《グスッ…分かった、このままお別れなんて嫌だからね?》
「そんな事絶対しねぇよ。
必ず帰れるようにするから待ってろ」
《大輝光希だよ…会話もスピーカーで聞いてた。俺っちも寂しいけど我慢するね。
だから早めにね》
「もちろんだ2人ともごめんな、愛してる」
《俺もだよ》《俺っちもだよ》
通話後
「とりあえずホムラにまた頼るしか道はねぇな」
「そうだね」
「アイツ見返りに咲哉を欲しがるんだよ」
「最悪差し出していいよ…」
「ダメだ!何されるか分からないんだぞ?」
「心配は嬉しいよ
でもね君の為なら僕は何でもするよ?」
「咲哉…とにかくお前は渡さない」
ホムラに掛けた
《確かにまだサツはお前をリストから外して
ねぇな、何人か外れてるがお前は接触すると
確信されてるみてぇだな》
「なら監視も長引きそうか?」
《いやお前に朗報だ、監視自体はされねぇ、
恐らくカマを掛けられたんだよ。
リストと言っても手配や被疑者になる訳
じゃねぇからな、
要は接触する可能性のある者のリストなだけだ。お前だけじゃなく相当数いるぜ?
ただ立花グループの裏社員の息子だから
1段階上な対応なんだろうよ。
だが失踪者は年間何万人規模だ。
陽加1人だけの為じゃないすぐ調査は収まる。
確かに今年から刑法も改正施行されてかなり 監視も面倒になってきたが、
まだ全て完成に機能してる訳じゃない。
あの今の社会党の首相のババアと政権は俺らにとってもかなり厄介でな…
それでもう1つは顔写真と今の2人の見た目はかなり違う。
仮にサツに見られても職質されされないようにすれば大丈夫だ。以上これでいいか?》
「分かった恩に着る」
《ああ、報酬頼むな、またいつでも頼れよ?
我らのダークナイト大輝よ》
プツッ
ダークナイトはもうやめて貰いたいな
「聞いてたな咲哉?明日には帰すから」
「うん、もう少し2人きりで暮らしたかったけど仕方ないね」
「ああ、咲哉ありがとう」
くっついてきたのを俺は拒めなかった抱き締めてチュッ…レロッ…レロッチュッ
「最後の夜だね…ならベッド行こ?」
「ああ……」チュッ
咲哉との生活も久しぶりに付き合ってた当時を思い出した。
バタン
俺たちは最後の熱い夜を過ごした
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