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64警察撹乱と光希の迎え《大輝視点》
何とか陽加は取り戻せて良かったが光希が隣の県の実家に連れていかれた。
翌日
《全く毎度毎度、お前の騒動には困りもんだな》
「今回は倍だしただろ!
協力しねぇならもう払わねぇよ」
《まぁ待て、お前が捕まれば俺らも面倒だ。
まぁお前さんなら口を割る心配はねぇだろうがな。スマホの中身と名義を変える。
Jの元幹部だが引退済みの余命半年のじいさんだ。一応表向きはサラリーマンだったから警察に調査もクリア、最後にと進んで協力してくれたんだぜ?奴に感謝するんだな。陽加は迎えも手配したからもう安全だ。問題は光希だな》
「ああ両親の経歴は?」
《父親は大手の企業に勤めてる。
母親も同じだ》
なるほど典型的な厳しそうな家庭だな
「なら連れ出すのは難しいな、本人が家出してもまた捜索願出されて下手したら俺もまた
マークされちまうか」
《唯一は両親を抹殺して3人とも死んだ事にして渡した身分を使うかだ。だが銃を持たず手を汚すのも光希の両親を暗殺するのも反対なんだろ?》
「当たり前だ!井上康雄の時とは違う。
手出しは出来ねぇ」
《なら俺らでもお手上げだ、もう光希は諦めて陽加と2人で暮らせばいいだろ?》
「簡単に言うなよ、まだ手が……」
《ねぇよ、仮に逃げ出してお前んちまで来れてもサツがまた網を張る。
いくら金払おうがこっちも同じ事で何度も協力してやる程お人好しじゃねぇ!》
「チッ分かったよ」
《ハァ手間の掛かる奴らだな、
俺も方法考えといてはやる。
もう少し待ってろ、それでいいな?》
「分かった…すまねぇ」
《おっ1つ忘れてたぜ、井上陽加にしつこく調べてやがるのは中央署の安藤という生活安全課の警部補らしいぜ?この男立花グループに執着してやがってそれで社員だった井上康雄の息子を調査してたみたいだ。陽加が帰ってから調査は止まったらしいがな》
「そいつは居なかったな、
何故立花グループにこだわりが?」
「俺を取り調べたよ、
立花グループに過敏だったし、親父の死もなんか怪しんでた」
陽加もスピーカーで聞いてる
《奴の経歴は、○○大法学部卒業後警察学校へ入学し、警察官になった。その後25の若さで警視庁捜査第1課殺人係桐原班に配属したんだ》
「・・・・」
《で桐原班は数年後立花グループの捜査を行ったが上層部から捜査中止を命じられたが、桐原宏班長は独断でチームだけで継続捜査したが、捜査中桐原宏警部補は謎の事故死してる、そして完全に桐原班は解散し、皆他部署に飛ばされたって訳さ。一応井上康雄は事故死と断定され捜査はされてねぇがな》
「なんかドラマみたいな話だね?」
「ああそうだな…」
《面白れぇのは奴は咲哉の常連客みたいだぞ?相当執着してるらしい。
これはいい弱みになったぜ?》
咲哉の常連客だと?
「そうかとにかく光希の件頼む」
《ああ、またな》
「どうする?」
「思い付かねぇ」
ピンポン
「お邪魔します」
「丁度話があったんだ。咲哉」
「なんだい大輝?やり直そうって?」
「ちげぇよ…安藤って刑事知ってるな?
お前の客だろ?」
「そうだよ、ホムラに聞いてるよ全て。
彼は僕が大人しくさせるから安心して歩いて良いよ陽加」
「どういう意味?」
「彼は僕にぞっこんなのさ、かなりの頻度で来るし僕を異常なくらい愛してるみたい。
だから僕には逆らわないし、僕の機嫌損ねる事もしないのさ」
「大丈夫なのか?気をつけろよ?」
「分かってるよありがと、で僕は少し考えた。光希の両親は彼が欲しいんじゃなくただの面子目的さ、だから両親の弱みを見つけて脅迫して取り戻すのはどう?2度と捜索願は出さず帰らなくても文句言わせないようにさ。
こっそり忍び寄って目出し帽とかで顔を隠して、どうかな?
潜入も大輝出来るよね?僕と2人でならすぐ両親は制圧して縛ればいいしさ」
「確かに名案だがネタあんのか?」
「来たよ、もしもしスピーカーで話す」
《不動産会社を経営しているんだがいくつか詐欺案件と脱税、と他幾つかの違法な不正の証拠を送ってやる。
サツにバレた場合はまず両親は刑務所行だな
新刑法が施行されたせいで長い勤めになってちまうだろうが光希と引き換えなら奴らも応じるだろうぜ?》
「ハァ報酬振り込む…助かった」
《フッまた近い内頼まれそうだな、
まぁいい、またなダークナイトよ》
「咲哉助けられっぱななしだな俺ら…
ありがと」
「僕は凄いでしょ?また貸しだよ?
じゃあ明日交渉に行こう」
「分かった覆面はやっぱすんのか?」
「うん一応一般人で暗殺対象じゃないから念のためにね。まぁ、バラせないだろうけどね」
「大輝咲哉俺も一緒に行って良い?」
「お前はシロとお留守番しててくれ」
「でも……」
「大丈夫……光希と一緒に帰ってくるから信じてくれるな?陽加」
確かに陽加も行きたいのは分かるが今は派手な動きはさせたくない
「分かった待ってる」チュッ
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