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70 大輝と咲哉の過去と迫り来る病《咲哉視点》
「やめてー離して!」
「コイツ可愛いな、連れてこうぜ?」
俺はチンピラ連中に襲われてた。
本気出せばこんな連中簡単だけど……もうすぐ王子様が来てくれる。ダークナイトが……ね
「オイッ!」
「あっ?んだテメェ」
ドシーン!
大輝はそいつの顔に蹴りを食らわせて
ドスッ!バキッ
「ギャー!」
「まだやるなら死ぬ覚悟で来い……アッ?」
目が殺気だってたのは今でも覚えてる
「オイ行くぞ」ダッダッダッ
皆逃げてった。
「大輝…」
「大丈夫か?咲哉」
「うん、ありがと大輝」チュッ
「お前だって本当は強えー癖によ…帰るぜ?」
18からは同棲していた
「大輝あまり無茶はしないでおくれ?」
「ああ、行ってくる、咲哉愛してる」チュッ
大輝は例の暗殺任務を毎晩行っていた。
訓練と実戦を同時にこなしながら…みるみる頭角を出していったそうだ。
この仕事は帰るのは毎回朝帰り
帰ってきた時の大輝の別人のような恐ろしい顔で僕でも恐怖を覚えた程だった。
当たり前だろうけど…
「昨日は大丈夫だったのかい?」
「ああ、心配かけたな」
「心配だよ、僕はもうやめてほしい。
大輝の為にも」
「簡単に抜けれる世界じゃねぇんだ、もう遅せーよ。俺は殺人鬼なんだ」
「今からでも充分やり直せるさ、僕らなら力を合わせて最悪逃げてもでもね?」
でも僕は説得を続けようやく辞めて、その辺りから心を入れ替えてロン毛ぎみだった髪を短くして整えたり、溜まり場に差し入れや管理を行うようにもなった。
だけど今度は僕の売り専をやめろだ浪費癖が酷いだ、色々揉め出し毎日喧嘩した。
気づけばお互いに別れたくないのに、僕は出ていく事になった。
売り専を続け、ビデオまで出演してきた。
僕は自業自得だよね。
今では陽加や光希を愛してるのにまだやり直したいなんて……でも彼は僕を頼ってくれた。
もう僕も充分彼を助けたし、
2人ももう大丈夫だろう。
大輝にはもう僕は必要ない……
「西森咲哉さん、このままでは白血病の余命は半年です……治療行えば治る可能性はあります」
医者の可能性はありますはほぼないし、
苦しみながら死んで行くだけだ。
医療知識のある僕には気休めは通じないよ。
最後くらい楽に死にたい。
「そうですか……進行度を見ました奇跡でも起きない限り治る見込みはないのは分かってます。
延命は望まないので動ける内は自由に生活させてください。
後は痛みの緩和と言う事でお願いします」
「……分かりました。
では念のため鎮痛薬は処方します」
数ヶ月前言われ僕は無駄な治療は断った。
体調はどんどん悪化してる。
身体中痛いし、倦怠感がひどくなってる。
ついこの前仕事を辞めたがかなり体調が悪くなってしまい遂に入院となってしまった。
鎮痛剤でしのいでるけどどんどん体力は落ちていってるし、次期寝たきりになるだろう。
このまま僕は死んでいくんだね?
でも大輝達はまだ知らなくていい。
ホムラにも頼んでおいたし、最後の別れも伝えた。
《残念だよ咲哉……だがダークナイトが知ったら治療を進めるだろうな》
「大輝には決めれないよ。ギリギリまで伏せといてほしい。後何かあったら協力してあげて、
最後に頼めるかい?」
《分かったよ、咲哉これで最後だな…あばよ》
ありがとう
何故か最近は楽しかった。
また大輝に再会してから力を合わせたり、
一緒に過ごせて幸せだったよ。
ありがとう陽加光希………大輝
さてもうすぐ入院だね
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