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69ドッグカフェ2+実花との再会
旅行から数日後再びシロを連れて光希とあのカフェに来た。
大輝も誘ったがバイトと言って断られた。
「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」
テーブルは2組くらい居たカウンターに座った。注文も同じで待ってると
「いらっしゃいませカウンターどうぞ」
「あれ陽加に光希じゃん」
「実花?久しぶり」
「実花も良く来るの?」
「たまにだけどアンタ達に会うのは奇遇ね、
えっ可愛い大輝のだっけ?」
「うん、一緒に飼ってるんだ」
「そっか、町でも浄化作戦だかなんだか知らないけど心配してたけど何事もなかったみたいね」
「いやそれが……」
「まぁ色々あってさ、
実花は信用出来るし話せば長いけどさ」
もうまず正人から離れた所から全て話した。
Jの事は流石に話してないけど
「うーん全ては追い付かないけど壮絶だったんだね。しかも光希も付き合ってたなんてね。
まぁ一先ずは安心だね。」
「うん実花は相変わらず?」
「フフっ相変わらず」
「いらっしゃいませーって
実花ちゃん久しぶりですね」
「悠ちゃんヤッピー近くまで来たから久しぶりに寄ったの」
「陽加ちゃん達もいらっしゃい、
実花ちゃんと知り合いだったんだね?」
「まぁはい」
「友達だよね」
「そうそう」
「そうなんですね
今日彼氏さんは来なかったんですか?」
「誘ったけどバイトが入ったみたいですよ」
「そうなんですね」
「悠里さんは恋人さんとどうですか?」
「僕らは相変わらずだよ。
たまに喧嘩するけど以外は特にないよ」
「アタシと同じだね、大輝は優しいから怒る事はないでしょ?特に陽加や光希にはさ」
「まぁ怒るとかはないよね?」
「うん本当優しいよ」
「危機を乗り越えたりとか色々あったっていってましたしね」
「前にさ話した中央町の溜まり場で食べ物差し入れしたり仲間の暴走止めたりかなり貢献してたんだよ。陽加達は知らないけど昔はかなり荒れてたけど元カレのお陰で立ち直ったんだよ」
咲哉の事だね……
「ああ、中央町の…
溜まり場に関しては今では有名ですもんね?
しかも最近行政が浄化作戦に力入れてるみたいだし、その彼氏さんも大変だったんですね、
でも今では人力するのは素敵な行動だなぁ。
僕も色々経験してるから気持ちよく分かりますよ」
あんまり溜まり場の元メンだと知られたくはないな。悠里さんには悪いけどはっきり言ってまだ信用しきれる程は親しくないから。
「悠里さんも昔から……」
「光希!」
前に店長に悠里さんの過去は控えろと言われた
「あっごめん」
「フフッ店長に言われた?大丈夫だよ。
僕は中1からが始まりだったかな…学校で孤立したり襲われたり親友達を多く失ったり、それでもずっと側に居てくれた人が居たから乗り越えられたんだ…彼にも色々あって何度か殺されかけたりもした。中3でも……ごめんねここまでにしとくよ……あっいらっしゃいませー、失礼します」
「悠里さんも中々な人生だね、じゃあ彼氏って今言ってた人かな?」
「じゃないかな?
殺されかけたって相当な過去がありそうだね、悠里そんの彼氏なくらいだからイケメンなんだろうな?」
「アタシ見たことあるよ?」
「そうなの?」
「うん、稀に来る事あるみたい」
「マジ?どんな人?」
「うーん、顔はそこそこだけどthe真面目君
みたいな若干インテリ系タイプかな?
でも結構嫉妬深くて気難しいみたいで、
軽く口説いてた客にキレたりとかもあったら
しいよ。
それ自体は普通だと思う。
けど悠ちゃんには悪いけど個人的な印象ではアタシはあんま好きになれない男だな」
「ありがとうございました、
バタバタしちゃってごめんなさいね」
「いえ、話せて良かったです」
「また来ますね悠里さん」
「アンッ!」
「またねシロちゃん」ペロペロ
「悠ちゃんまたね」
「またのお越しを」
俺達が店を出た後実花も
「じゃあアタシはここで大輝にもよろしくね」
「実花ももう溜まり場行かないの?」
「うん当分は行かないかな、アタシは20越えたから大丈夫だけどあんまり出入りしてると目をつけられるから、アンタ達も気をつけなね?」
「大丈夫俺っちらも行かないからじゃあね」
「またね実花」
実花と別れて帰宅したら大輝が帰っていた。
「大輝バイトは?」
「今日は早上がりだったからな……
楽しかったか?」
「うん、悠里さんの過去の話しも軽く聞いたりしたよ、やっぱ俺っちらと似た人生だね」
「過去?そうか……」
「そういえば実花にも店で会ったんだ。
たまに行ってるみたい」
「実花がか?まぁアイツあの町住んでるし
不思議じゃねぇがな」
その後俺達は夕食の準備に入った。
大輝もしばらくは差し入れ作らなくなったので3人で作るようになった。
コロッケに餃子にサラダに豚汁
俺もだいぶ料理覚えてきた、豚汁はちょっと薄くなっちゃったけど何とか出来た。
「陽加上達したが人参はちょっとデカイな…」
「カレーみたいだね、気をつけるよ」
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