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82 大翔と悠里 再会2《悠里視点》
俺達は6年ぶりに身体を重ねた。
大翔に久しぶりに抱き締めて貰って本当癒された。
大翔が昔入院した時出来る限り側にいた。
《智樹もうやめて大翔が死んじゃうよー!》
《退けよ!もう少しなんだ、
これで悠里はアハハハハ…早く息止まれ!》
もう8年も前かぁ
懐かしいような悲しいような
俺が狂ってた時もずっと側に居てほしかった……
ドスッ
「うわっ大翔?」
大翔はベットから起き上がって座った。
「悪い…やっぱり無理だ悠里」
「どうして?俺にもう愛はないから?
それとも陽加ちゃん達?」
「それもあるが……悠里の事はもちろん好きだ、だがこのままだとやってる事は親父と同じになっちまう。その結果全員死んだ……俺達以外な、だから怖えんだよ。また二の舞にならないか」
「お父さんは関係ない!俺達は俺達の愛があって色々あったけど今も生きてるでしょ?
大翔も俺も晴翔もね。
大翔は呪いだなんだとすぐ騒ぐけど囚われすぎだよ」
「悠里……」
「俺は誰より大翔の事を知ってるし、
これまでの事も聞いてより分かったよ。
今こそ2人で乗り越える時だよ?
いつまでも逃げてないでさ大翔」
「分かった……だがエッチはなしだ!
だがもし別れたら……」
「別れたら?」
笑顔で聞いてみた。本当は分かってるけど……
大翔だって俺が好きなのは分かる。
「何でもねぇ……でもな晴翔と会ったら互いの
生活に戻る、声もかけないがそれでいいな?」
昔はもっと素直だったのに本当苦手な俺様系になっちゃって……まぁ
大翔だからまだ良いけど、
実際和真とは最近喧嘩も多くて雰囲気は良くない。互いに嫌いではない。彼はむしろ束縛激しいくらいだから大翔に限らず、俺と仲良しな人には敵意剥き出し。
正直性格的な部分で喧嘩になるからどうなるか分からない。
まだ大翔に未練があるからかもね……
俺もわがままで卑怯だね
「分かったよそこまで言うならもう言わない、大翔の過去ちゃんと受け止めるからね?」
「ありがとな、実はもう1つ話があるんだ」
「うん全部言って?」
「さっき話した咲哉の事だ……その実はアイツの正体………………木下智樹だったんだ」
えっ?
智樹がなんで?写メも別人だったけど
「どういう事?」
「最期に話したんだ、その時聞いたんだ。」
精神病院を退院してからは親戚に引き取られ
顔は整形し、偶然にも大翔同様に戒名もして溜まり場には智樹が先だったが大翔をが来て驚いたらしいけど大翔に憎しみはなく、むしろ罪滅ぼしに荒れていた大翔の側についてサポートしていく内に本気で恋して付き合ったそうだ。
大翔は気付かなかったそうだけど後悔はしてないし、恨んでもないってさ。
今でも死んで悲しいって……自分を殺そうとした相手なのに……咲哉としての人生も聞いたけどそれでも俺は智樹に会ってたら殴ってたよ絶対に
でも……大翔が許すなら
「大翔は優しいね…優しすぎるけど、大翔の1番好きな所だし、俺も智樹を許すよ」
「ありがとな悠里、アイツも拠り所がほしかったんだ、俺と同じでな」
「そうかもね」
また2人で話せるとは思わなかった
前田大輝としての大翔を知れたのが嬉しい
ホテルを出て歩いた。
手は繋いでくれた久しぶりに
「これから行かない?両親出掛けてるからさ」
「それは……分かった少しだけだからな?」
「うん、メッセージ市の実家に行こう、晴翔にはサプライズでね」
こうして俺達は駅に向かったけど……
今日大翔を連れていった事を後悔する事になる
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