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97 陽加と大輝の新たな脅威と再びの試練
これで良かったのかな?
結局全て話してしまった…やっぱり大輝には敵わない…
翔太さんは俺に惚れ薬みたいなのを嗅がせて惚れさせようとしてきた。
お風呂入って落ち着いたけどちょっと嗅いだだけであんなにドキドキされられるなんて恐ろしい物だ…
ホムラさんに大輝が連絡してはいるけど繋がらないみたい
「何かあったのかな?翔太さんが言ってた調査は出来ないって…」
ホムラさんも殺し屋だし、大輝の元上司だけど色々協力してくれてるし、
大輝も一応信頼してるみたいだし、俺も信じてる
「大丈夫だ、ホムラは幹部で辞めた俺に手を貸すのも承諾されてるしな、しばらく待って通じないならまだ手はある」
なんだろ?
一応寝る前まで何度か電話してたけどダメだったみたい。
だけど
俺のスマホが鳴った
誰からだろ?番号も何もない…不気味すぎる
「大輝変な電話が来てるよ?」
大輝がすぐ寄って確認した
「間違いないな、スピーカーで出してくれ」
ホムラさんかな?
「もしもし?」
《陽加ホムラだ、大輝と自宅だろ?
時間がないからすぐ代われ》
「スピーカーで聞いてるぞ、何故陽加に?
家には二人だけだ事情あって光希はいないが、足のつかない安全な電話と回線使ってるみたいだが、一体どうした?」
《ああ、奴のお陰で立場が危なくてな、
だから念の為個人で掛けた。
あえて陽加の方にな》
奴ってまさか!
「東翔太の事?」
《そうだ、あの野郎の親父はな今辞職予定の官房長官の後任候補だ。
既にJのTop3に対しても発言権がある上奴は今やJのエースの一人。
上はまずまず俺とお前らとの接触及び情報の提供を一切禁じると
命令してきやがった。
大方東が手を回しやがったんだよ。
俺も監視の元で仕事する事になるだろうぜ、
だから俺も当分動けそうにねぇんだ。
今連絡してるだけでも処刑もんだからな、掟は知ってるだろ?》
つまり時期官房長官かもしれないって事?バカだから詳しく知らないけど偉いのは分かるし、国のNo.2だったような…
Jはやっぱり国の裏の機関か何かなのかな?
Jという組織自体謎が多いけど大輝は任務を行う隊員に過ぎないから裏の裏までは知らないと言ってるけど…
でも個人で命令が出来るなんて、政府自体やっぱり腐ってる
ところで掟って何だろう?
「それはマズいな事情は分かった、連絡は避けた方が良さそうだが今の内に聞いておきたい事はある。まずは陽加を東を回避して避難させれるかだ、
あとアンタもリスク抱えてまで掛けたのは収穫もあるからだろ?」
《流石だな、ああこっちもただで引き下がる気はねぇからな。
それは何とも言えねぇな、奴らもお前らを監視してんだ。
Jではなく東一家だ。立花グループ並で私兵に情報部からSP等
Jにも発言力のある程の十分力のある連中が相手だ。
あと驚くなよ、
お前と奴には意外な接点があったんだぜ。
これが東翔太にとっては重要なんだろうよ、
まぁ陽加の事までは分からなぇが》
「ああ知ってる、
内容までは知らねぇが重要か?
今日も陽加に接触してきて悠里を使って脅して…犯された」
「・・・・・・」
《松丸悠里?お前の為に監視してやってたが緊急性な事や拉致された情報はないぞ?
俺に伝えてねぇだけかもしれないがな》
「いやっ無事ではいるが陽加によれば見張らせてるらしい、
Jかアンタの言う奴の家族の私兵かだ、
とにかく向こうには全てバレてる
俺が桐原大翔って事までな、
お陰で陽加まで危険な目遭った。
こっちも敵の事を知る必要がある、アンタも危険だろうが教えてくれ全て」
《安心しろ、今更裏切ったりしねぇよ。
で肝心の接点だがお前と奴は・・・》プツン
ん?通話が切れた
「ホムラ?まさかクソッ!」
「通話が切れたよ大輝…どういう事?」
「分からねぇがもしかしたら向こう側で何かあったか探知されたかだな。
この電話はこっちからは掛けられねぇ、上層部か東一家か。
陽加お前にとって東翔太は今まで以上に危険な相手かもしれねぇ。
頼れる咲哉も居ねぇし、ホムラもどうなるか分からねぇ。
東もここまでやるのは奴のJの影響力や本気度が強い証拠だ」
父親の影響力は大きいんだ…親父も陰で仕事してきたから気付かなかっただけで元CIA諜報員にして立花グループの裏組織のヒットマンだった訳だし…
冷静になって考えると東翔太…もう会うのさえ怖くて堪らない…
「どうするの?
結局接点も分からないままだし、
ホムラさんやJに強い影響力のあった咲哉もなしに…」
「奴の行動は一々分かんねぇんだ…
俺を暗殺するだけならとっくにそうしてる。
やりようはいくらでもあるし、でも奴は俺と勝負したがってる。
これまでの言動を考えるとな。
もしくは全く違う目的があるのかもしれねぇがホムラも接点はあると言ってたし、俺個人に恨んでるのは間違いない筈だが……
接点は不明のままだが今は何とかアイツの腹探る事だ」
でも他にも不安要素はあるよ…
「バイト…悠里さんはどうする?
光希も直人が一緒でも不安だよ」
「光希は明日家に呼ぶ、
バイトは休んで3人で考えよう
悠里の事も含めて俺も一晩考えてみる」
「分かった、でも翔太さんから電話来たら?」
「多分俺に話したのはもうバレてるだろうぜ、
ホムラの突然連絡途絶えたのは偶然や故障でもねぇさ。
だから掛かってきたら落ち着いて刺激せず答えてくれ。
認めたくはねぇがアイツは確かに惚れてるから陽加になら耳傾けるだろう。
時間稼ぎと目的を知れるかもしれないからな。
それでダメなら最悪は俺が東と話す。
それでいいな?もう手出しはさせねぇ」
「分かった何とか得意の演技でやってみる。
はぁ平和な生活はいつになるんだろうね?」
「そうだな……」
大輝に抱きついた、やっぱり一番安心する。
けど今回の件すぐに終わるとは思えないし、
なんかこれまで以上によく分からないけど
嫌な予感がする…
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