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 ーー俺には、好きな人がいる。 「綾人(アヤト)くん」  背後から小走りで駆け寄る手にぽんと肩を叩かれる。振り向くと、大きな瞳が映える(スイ)がこちらに「おはよ」手を振るのだ。 「あ·····、おはよう。翠」 「出るの随分と早いね。もしかして日直?」 「そ。面倒だけど」 「ーー綾。日直ならそう言え。手伝うから」 「(ジン)ありがとな。次からは声かけるよ」  弟である翠の後ろからすっと姿を現した、兄の仁。普段はクールだし口もあまり良くないが、幼なじみだからか俺にだけ優しい。不器用だけど何かしら俺に手を焼いてくれる存在だ。  ーーそんな仁に、俺は長い間恋をしている。  翠と仁は双子で、教師やクラスメイトでさえも見間違うほど見た目がそっくりだ。  俺は幼い頃から二人を見ているから間違えることはないが、二人は周りの奴らが一目で分かるように、髪型だけは変えて見分けがつくようにしている。  俺達は幼なじみで、 家も隣同士。俺の両親は、ここに残りたいと我儘を言った俺を残して海外に行っている。  そして翠と仁は幼い頃に両親が他界し、祖父母に育てられるもその祖父母もここ数年で亡くなっており、今は二人で暮らしている。  幼い頃から一緒な俺達は高校生になった今でも仲が良く、毎日どちらかの家に泊まる日々が続いていた。 「綾人くん、数学のプリントやった?」 「あっ·····」  完全に忘れていた。すると、そんな俺の表情から思考を読み取った仁は仕方ないな、と息を吐くのだ。 「忘れたらあの先生面倒だからな。着いたら見せてやる」  そんな仁の優しさに思わず笑みが溢れた。礼を言うと、目が合った仁は「今回だけだからな」と頬を染め、顔を逸らした。  俺を真ん中に、三人で横に並んで他愛もない話をしながら学校に向かっていると、翠がつんつん、と俺の太ももをつついてくるのだ。  ぎくりと肩を揺らした俺はちらっと翠に顔を向けると、「分かってるよね」と翠は声を出さずに唇を動かした。そんな翠に分かってるから、と小声でこくりと頷いてみせると、翠はさぞ楽しいことのように口角を上げた。 「ーーっす···、い········ッ、待っ··········」  背後から腰と腕を掴まれ、溝に熱持った下腹部を押し付けられると、机に置いてあるプリントがバサッと床に落ちた。するとここが学校である、ということにはっとするが、そんな俺の思考などお構い無しに、翠は後ろからねぇ、と声を落としてくるのだ。 「綾人くん。いい加減、仁くんには抱いてもらえた?」 「·····んな、·····っわ、け··········っ」 「ふーん。·····なら、今日も俺で我慢してね」 「っ、··········ぁ·····、っぅぅ·········ッ」  首にかかる息にぞくっと背筋が震えると、腕を手綱のように引かれ、酷く膨張した性器に貫かれてしまう。  逃げられないように覆いかぶさられると、背に擦れる翠の服が熱かった。 「っす、··········ぃ·····、ぁ·····ッ」  腰をぐっと密着され、腫れ上がったエラが凝りを捉えると、腹の奥でぐちぐちと音が響いた。亀頭に腫れを押し潰される度に内壁が性器に吸い付くと、翠はふはっと笑うのだ。 「綾人くんさ、誘うの上手だね。そんなに俺のちんぽ好きなの?離さないでーって言ってるみたいだよ」 「ぅ·····、あ········ッ、そ·····、んな·········、こと··········ッ」 「俺とヤってこんなとろとろになっちゃったらさ、仁くんとはできないんじゃない?かわいそー」 「ーーあ··········ッ、それ·····、や········っ、ぁ」  尿道から先走りを垂らしている性器を熱い手の平で握られると、腰が跳ね上がってしまう。  そんな俺の反応を見る翠は溢れている液ごとしごくと、ぐちゃぐちゃと音が響き、熱が込み上がってくるのが分かるのだ。 「っぁ········ッ、ぁ··········、っ········」 「綾人くん、イきそ?俺のきゅうきゅう締め付けてさ、健気で可愛いね」 「仁くんとヤる前に、イく練習俺といっぱいしようね」 「っや·····ぁ、·····ぃ、く········、い··········、ぁッッ」  瞬間、耳たぶを甘く噛まれると、留まることを知らない熱が先端から吐き出されてしまう。  直後、最奥に打ち付けられた性器から奥底にどろっとした体液を注がれ、窪みから漏れた精液がこぽこぽと股を伝って床に零れ落ちた。

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