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03※
体液を漏らす窪みを指先で埋められ、びくんと下腹部が跳ね上がってしまう。
「っ········!·····す、い·····、なに、やって··············」
「んー?イイとこでやめさせちゃって可哀想なことになってるからさ、ここ。俺が手伝ってあげるよ」
「っや·······、はな、せ··········っ·····!」
「·····ね、そんなこと言ってひくつかせてさ。本当は気持ちいいんでしょ、綾人くん」
はだけているシャツを捲られ、つんっと上を向いている尖りを指先でくにくにとつままれると、それだけのことで反り勃った先端がびくっと揺れてしまう。
そんな俺の反応を見る翠はもしかしてさ、と呟きながら俺の目を捉えると、にやっと口角を上げるのだ。
「俺と仁くん、顔一緒じゃん。仁くんにされてると思って、興奮してる?」
「ーーな·············っ!」
何を言っているんだ、こいつは。確かに周りから見たらお前らは瓜二つかもしれない。
だが、幼少期から共に過ごしている俺からすれば、翠と仁は見た目から何まで全く違う。
ーーそう、頭では、分かっている。分かっているのに。
「っぁ········ッ、やだ········、すい········っ、ぁ··········ッ」
「いいよ、綾人くん。仁くんとヤる前の練習だと思ってさ、俺で気持ちよくなっちゃいなよ」
もしもこういうことをするなら、俺は仁がいいと思っていたんだ。誰でもよかったわけではない。他の誰でもない、仁なら、仁だからいいと、思っていたのに。
ーーそれなのに翠の顔が、一瞬だけ仁と重なってしまった。
「ーーぁ···、ぁぁ··········ッッ」
曲げられる指がぐちぐちと奥底の凝りを押し上げ、胸の先を濡れた唇で甘く吸われる。すると、びくびくと揺れる先端から白濁の液が溢れ、翠の制服に弾いてしまうのだ。
それを指で拭った翠は指先を舐めとると、俺に向かってにっこりと微笑んだ。
「ちゃんとイけたね、綾人くん。ま、今回は仁くんには黙っててあげるよ」
「ーーこれから、よろしくね」
ーー黙ってて欲しければ俺の言うことを聞け。
笑っている翠の表情からは、そう言っているように聞こえた。
目の前が真っ白になった俺は、翠と目が合ったまましばらくその場を動くことができなかった。
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