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第1話
知られてしまった。
だから逃げた。
でも捕まった。
背後から羽交い締めにされて、低い声で囁かれた。
「どういうことなんだよ、なぁ」
その声は怒っているようで。
逃げ出そうとしても、強い腕から抜け出せない。
片腕で締め付けるように固定され、もう片方の手がスイの胸を掴む。
「やめろ!!嫌だ!!」
そう言ってるのに、その手はそこを暴く。
小さな乳房。
そして乳首。
それは。
目で見なくても男のものでは無いとわかるものだった。
撫で回され、確かめるように乳首を指で摘まれた。
ヒイッ
無遠慮な行為は痛みになり、スイは思わず声を上げてしまった。
「・・・これ、何?」
低い声が唸るように言う。
胸を鷲掴みにされた。
痛くてスイは身をよじる。
でも許してもらえない。
「女だったのか、ずっとオレを騙してたのか」
怒るような声。
スイは言いたい。
騙してたわけじゃない、と。
「随分、ちいせえけど、おっぱいだよな、コレ」
今度は優しく揉まれ、指先で転がすように乳首を潰された。
優しさに思わず震えた。
怖くてたまらないからこそ。
その震えを感じて、背中から抱きしめる身体が更に身体を抱きしめてくる。
「女なら、いい。女じゃ無くてももういいや、と思ってたんだ」
声に笑い声が混じる。
嬉しそうですらある。
その言葉の意味がスイにはわからない。
が、スイは首をふって逃げようとする。
女?
スイは女ではない
これは誰にも知られたくなかったこと。
この胸も。
そして・・・
「でも子供の頃一緒に風呂に入ったよな?そんときは確かにチンコついてたよな」
不思議そうに言われて、その指がズボンのファスナーに向かったのを知り、スイは抵抗する。
でも、スイはその腕に比べたなら非力で。
「嫌だ!!やめてぇ!!」
叫んでいるのに、指は容赦なくそこを握りこんだ。
「・・・着いてるな。可愛いのが」
声は戸惑いはしても、どこか興奮してて、スイのそこを握りこんだ指はやわやわと確かめるように触れる。
急所を握り込まれ、スイの身体は硬直し、撫でられる指に反応してしまう。
「硬くなってきた・・・男だな。玉もある」
ゆっくり擦られ、スイは身を捩る。
「気持ちいいか?硬くなってきた」
囁く声が甘い。
だがスイにあるのは恐怖だ。
なのにそこは熱を持ち反応していく。
そして確かに感じる快感にスイは怯えた。
他人の手でそんなにされたことは無かった。
スイが自分でそこをいじるより、それはいやらしかった。
はなして
やめて
そう言ったのに。
いつも何でも言うことを聞いてくれた幼なじみはそうしてくれない。
胸も弄られ、下も扱かれ、スイは勃起してしまう。
「可愛いな。なんで胸があんのか分かんねぇけど、可愛いから構わねぇよ」
囁かれた。
スイは逃げようとした。
ソレに気づかれる前に。
でも、いやらしい指に喘いでしまって、力が入らない。
何故、放課後の教室で幼なじみとこうなっているのかわからない。
スイは人がいないから、ジュースをこぼして濡れたシャツを着替えようとしただけだ。
そのために胸を押さえつけている下着も脱いで着替えて・・・。
もう家に帰るだけだし、直接上着とコートだけ着れば良いと思ってたところを見つかった。
普段なら絶対に教室なんかで脱がないのに。
トイレや個室だけでしか。
本当に今日だけ油断しただけなのに。
「可愛いなスイ。ちっちゃいオッパイも。でもコレは女のもんだよな。でもこっちの可愛いのは男のチンポだな。でもついてるもんならなんでも可愛いぜ」
乳首を指先でコリコリとつままれ、ペニスを焦らすように擦られる。
スイはへたりこみそうになる。
それをだきかかえられた。
「どうなってるかわかんねぇけど、何でもいいや。もういいや」
幼なじみは笑った。
吹っ切れた怖さがあった。
たまに何故か怖いと思うことはあっても、何でも言う事を聞いてくれる幼なじみで、スイはワガママ放題に接していた。
床に座り、スイを背後から抱き抱えながら、幼なじみはスイの胸を苛め、ペニスを楽しむように弄り続けた。
スイの尻に幼なじみのズボン越しに硬いモノがあたる。
スイはその意味が分かって恐怖する。
「スイ・・・可愛いなぁ」
首筋を舐められた。
硬くなったモノを擦り付けながら激しく扱かれ、胸を弄られながらイカされた。
人の手でされる射精は、震えが止まらないくらい気持ちよかった、
スイの悲鳴のような声は、もう誰もいなくなった校舎に響いた。
「スイ・・・」
幼なじみの声は怖かった。
余韻に震えるスイの身体が押し倒された。
これで終わらないとスイは悟った。
スイの悲鳴を気にせず、スイのずりおろしていたズボンと下着を抜き去り、脚を広げて幼なじみはスイの上にのしかかったのだった。
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