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13.※青姦
前はどんどん硬くなって、だが、戒められているためそれ以上は大きくならず、痛みにしかならないが、葵人にとってはそれは、興奮するに材料しかほかならない。
その繰り返しが、ただの快楽にしかなっていない葵人は、場所関係なく、淫らな声を上げてしまいたくなっていた。
その間に二本目を挿入されていた指をくちゅ、くちゅ、とわざとらしく卑猥な水音と共に嬌声を奏でていると、不意に指を抜かれた。
碧衣に抱きついていた葵人は脱力し、碧衣に身体を預け、乱れた息を整えていた。
「休んでいる暇はねぇ⋯⋯よっ!」
「~~~っ!!」
前触れもなく、急に抱っこをされると、大きな熱を、垂れそうなぐらい濡れている萎みに貫かれる。
そうして、息をつく暇もなく、下からぐちゅぐちゅと突かれる。
「ひゃあっ! や、やっ、あっ、んっ!んっ、んぁ! んぅ、 あおっ! あおい、くっ、ん! やぁっ!」
さっきよりも一際大きくなってしまう声に、恥ずかしい気持ちよりも、ただただ気持ちよくて堪らなくなり、その激しい責めにされるがままになっていた。
「葵人っ! そんな可愛い声を間近で聞いていたら、俺はイッてしまいそうだっ」
「いいよ! イッて! 早く、僕の、なかにぃ!」
「イくッ!」
ズンっと、根元まで一突きされた後。
どっぷりと葵人の中に注がれる。
ああ、碧衣君の僕に対する気持ちが伝わってくる。
緩慢としている碧衣の腰つきに余韻に浸りながら、頬を緩めていた。
「葵人⋯⋯」
「ん⋯⋯?」
「好きだ。大好きだ。今日の格好は、可愛くて仕方ない。⋯⋯そう、早くに言いたかった」
油断しきっていたものだから、言葉で直接言われるとは思わなくて、余計に嬉しくて、恥ずかしさも覚えた。
なんて、碧衣君は可愛いんだろう!
その気持ちを示すかのように背中に回していた手をぎゅうぎゅうに抱きしめた。
「おい、葵人。そんなに締めつけるなよ! また、出るだろうっ」
本人も気づかないうちに下も締め付けていたようだ。
なら、ちょうどいい。
「いいよ、出して。もっといっぱい出して。そうしたら、いつかはきっと⋯⋯」
「また出しても構わねーが、それよりもまだ綿あめを食ってないだろう? いいのか?」
「別にいいよ。だって今、綿あめよりも甘いものが目の前にいるのだから」
「それもそうだな。⋯⋯この続きは、家に帰ってからな。今夜はひとときも離してやらねーからな」
「⋯⋯喜んで」
笑い合った二人は触れるだけの口づけをした後、同時に下も離れ、垂れてくる碧衣が放った愛を、「だらしねぇ口だ。コレでも咥えておけ」と丸くてふわふわとしたしっぽ付きアナルプラグを挿入される。
その罵倒とオモチャに背筋をゾクゾクとさせた葵人は、繋がれた手を引っ張られ、足元をふらつかせていた。
「碧衣、君⋯⋯っ、歩け、ない⋯⋯」
「ちゃんと家まで歩けたら、褒美をやる。それまで自分の足で歩けよ」
「⋯⋯ふぇ、もう、むり⋯⋯っ」
という言葉とは裏腹に悦びに満ちただらしない顔をしていた。
本当は家に帰ってからも続きをやれるのが楽しみすぎて、それに、痛ぶられるのが好きな葵人にとっては、これも『ご褒美』でもあった。
一晩中、想い人の愛を沢山注ぎ込まれる嬉しさに身体を震わせて、人目のつかない裏を通り、共に帰路に着く。
これからのことは二人だけの秘密。
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