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あなた色に染められて⑥
「葵、もう出したい……出していい?」
「千歳さん、千歳さん……来て……来て……」
「ヤバい。腰が止まんねぇ……」
「あ、あぁ!気持ちいい…はぁ、あ、あ…!」
成宮先生が強く腰を打ち付ける度に、俺の髪がザワザワと逆立ち、一度精を吐き出したはずの俺自身が、また熱くなるのを感じる。
「葵、気持ちいいな。葵……可愛い……可愛い」
呪文のような囁きを聞きながら、成宮は俺の唇を貪る。
チュッと、紅く色付いた胸の突起に口付けられ、強く吸われた瞬間、俺は再び自分の腹に熱いものを放った。
「あ、んぁ……!」
体をビクンビクンと震わせながらの絶頂に、俺は目の前が一瞬真っ白になる。
「一杯出たじゃん。溜まってたの?」
悪戯っぽく笑ってから、俺の顔にまで飛んだ精液を手の平で拭ってくれた。荒い息を整えて成宮先生を見上げれば、その手に付いた俺の精液を、ペロリといやらしく舐め上げている。
「やぁ、千歳さん……」
「ふっ。恥ずかしいのか?可愛いな、葵」
もう、眠たい。それに疲れた……。
2度も絶頂を迎えた俺がウトウト微睡み始めた瞬間、一気に熱い熱い楔が体を突き上げた。
「やぁ!千歳さん、今、俺……イッたばっか……無理、無理だよぉ」
泣いて訴えても、成宮先生の腰の動きはどんどん激しさを増していき、肌と肌がぶつかり合う音が、静かな室内に響き渡った。
「あ、あぁ!!やぁ、無理……ぶっ壊れる……あ、あ、いやぁ…!」
「葵、なぁ葵……可愛い、可愛い」
「千歳さ、千歳さん……あ!ん、んぁ!出る、出ちゃ……」
「お前は、俺だけの物だ……」
「ヤダ、もう……苦し……あ、あぁ!」
プシャア……。
一気に脱力した俺は、自分自身から噴水のように水飛沫が上がるの呆然と眺めた。見る見るうちにソファーが水溜まりになって行く度に、体がビクンビクンと大きく痙攣する。
ポタリと頬に温かい成宮先生の涙を感じながら、俺は意識を手放した。
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