70 / 184

ごめんね、大好き③

そっと唇と唇を重ねれば、柔らかくて温かくて……その感覚に、背中を甘い甘い電流が走る。 「葵、葵……」  熱にうなされたように名前を呼ばれながら、チュクチュクと深い深いキスを交わす。 舌を絡め合う濃厚な口付けに、頭の中が麻痺してくる感覚。 「気持ちいぃ……」  思わず呟いてしまった。 成宮先生が俺のスクラブをたくし上げれば、期待を含み、膨らみはじめた胸の飾りを意図も簡単に見付けられてしまう。  早く触って、舐めて欲しい……胸を高鳴らせながら、成宮先生を潤んだ瞳で見上げた。  突起に、スッと指が触れただけで、 「あぅ……ふぁ……」  と、堪えきれずに、甘い声が漏れてしまう。 もう片方の乳首は指先で、摘まんだり潰したり……すっかり固く色づいた果実を、成宮先生に優しく弄ばれてしまった。 「お願い、舐めて……」 「ん?」 「乳首、舐めて……」  もっと違う刺激が欲しくて、成宮先生の顔を抱き締めて、自分の胸の突起へと誘導する。 「お願い……舐めて……あ、あん……」  次の瞬間、温かくて柔らかい成宮先生の舌が、チロチロと俺の乳首に触れた。ピクンピクンと体を振るわせれば、ジュッと乳輪ごと音をたてて吸われてしまう。 「あぅ、あ、んぁっ……き、気持ちいい……」 「気持ちいいの?」 「うん……乳首舐められるの好き……お願い、もっと……」 「お前はさぁ……」  成宮先生が大きな溜息をつきながら、俺を軽く睨み付けてくる。 「葵がこんなに可愛いから、俺は我慢ができねぇんだよ……ってそろそろ時間か……」 「時間……?」   俺が虚ろな目で時計を見れば、あと10分で柏木が来る時間だ。 「葵、時間ないからもう挿れていい?」 「うん。好きにしてください……」  悔しい位に感度のいい俺は、大抵キスと乳首の愛撫だけで十分トロトロになってしまった。

ともだちにシェアしよう!