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メイⅠ-1*

 「ん、んんっ?んあぁぁぁっ??!」 俺、須藤 芽生(すどう めい)16歳。 朝、目が覚めたらなにやら下半身(局部)が湿った温かい何かに包まれていて、しかも時折絡み付くように吸引されている? ん~尋常じゃないほど気持ちいい・・・も、もしや、俺、フェラチオされちゃってる?!えっ、えっ??夢にまで見たフェラ初体験中??! う~む、あり得ない。ならこれはやっぱり夢か?夢だよな??夢にまで見ちゃってるんだよ。て事は俺の欲望が反映されているはずで・・・なら、今俺のモノを咥えているのは、昨日寝る前に自家発電のおかずにしたエロ動画「せーえきごっくん♡まりあちゃん♡♡」のまりあちゃんだろ?!あぁ・・・まりあちゃんが俺のを・・・  そう思って目を開けると、俺のチンコを咥えていたのは幼なじみの瀬名 樹(せな いつき)だった。 「っ?!!!イツキ??!お前っ、な、何してっ・・・?!」 「ん~ふぇふぁ(フェラ)?」 上目遣いで俺の顔をチラッと見たイツキの口と、その下に添えられた手の動きが速くなる。先端を舌先でペロペロ舐めまわされ、チュウチュウと吸われる。それと同時に敏感な裏筋を指先でツウーっとなぞられ、唾液と俺の先走りで濡れた手で根元まで強めに扱かれるともう・・・ 「いやいやいや、だから何でっ??!えっ?!あぁぁぁ・・・やめ・・・で、出るっ!!イクっ!イっ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 俺はあっけなくイツキの口内でイッてしまった。 イツキは一瞬咽せたもののそのまま堪え、ゴクっと喉を鳴らして飲み込んだ・・・えっ? 「えっ?!ウソっ!お前、お俺の・・・飲んだのっ?!!って、ちょ、ちょっと待て、もうイッたからぁぁぁ・・・」 更に尿道に残っていた精液までチュウっと吸い上げられ・・・こ、これって俺の憧れのお掃除フェラではっ??!!! 俺は汚れたモノを舐めて綺麗にしてもらいたい願望はないが、射精した後に尿道に残る精液を吸い取られたい願望はあったんだ。うん、マニアックな自覚はあるからスルーしてくれ。 あぁ、俺の夢が次々と叶えられていく・・・ただその相手が可愛い女の子ではなくて、男だっていう現実。 イツキはその辺の女子が束になってかかって来ても、誰も敵わないほど綺麗な顔をしているけどもっ! 男! そう、男なんだよっ!!! 俺は下半身をビクつかせながら、そんな当たり前の現実を涙ながらに噛み締めた。  このやたらと顔が整った男とは、家が近所で同い年。母親の年齢が近く気も合ったようで、俺たちは歩けるようになる前から一緒に遊んでいたらしい。 そのまま近くの幼稚園、小学校、中学校と、当たり前のようにイツキと一緒に通った。イツキは幼稚園の頃からそれはそれはモテにモテていた。クラスどころか学校中の女子のほとんどがイツキの事が好きだったんじゃないかな。 そりゃそうだよな。あきらかに顔がいいんだもん。学校にアイドル並みのルックスの男がいれば、誰もが憧れる。しかも、イツキは頭も良く、スポーツだって万能。背も俺より10センチ近く高い。俺だってもうすぐ170ってとこまでは伸びたのに。 多少腹黒いところはあるけれど、そうじゃなかったらやっていけなかったんだと思う。男子からのやっかみも、女子からの執着も色々あったみたいだから。 そんなイツキは中学になっても誰とも付き合わず、やたらと俺をかまい倒す。 まぁ、俺もイツキの事は親友だと思っていたし、なんだかんだで気も合うので、俺たちはずっと一緒にいたんだ。 その後も俺たちは、近所にあるそれなりの進学校へと二人揃って入学した。 イツキならもっと上のレベルの高校に行けたはずだが「電車に乗るのが嫌」っていう理由を聞いて納得。だってたまに俺と一緒に電車に乗っている時だけでも、毎回盗撮されてるんだ。中には連絡先を無理矢理押し付けて来る猛者もいる。更に痴女の被害にもあった事があるらしい。そりゃ、嫌だよな!    そして、その学校にも一緒に登校しているんだが・・・俺がイツキと連んでいると、何か一部の女子の目がギラついている?? 俺は知らなかったんだ。 この学校は昔から同性愛に対して寛容な校風で、それを目当てに受験する同性愛者や腐女子な生徒が多いという事を。 そんな腐女子な生徒たちは、ほぼ部活化している「美しき推しをひたすら見守る会」、通称「美見会(びけんかい)」の会員らしい。元々は個人の親衛隊として設立された同好会のようなものだったが、今では美しき推しを見守るすべての生徒が参加出来る、学校全体規模の裏部活となっているんだって。 腐女子、腐男子のみの集まりというわけではないけれど、そういった人種が多いのは事実との事。  それを知った上でイツキがこの学校に進学し、俺を囲い込む為に美見会を巻き込んでいるなんて・・・ イツ×メイとか言われて、美見会の公式一推しカプとなっているなんて・・・ 俺は全く知らなかったんだ。

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