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第1話
「おい、まて、…ちょ、い、待てよ!!」
俺の名前は秋原光、今俺は彼女の浮気現場を目の当たりにした。
彼女は頬を赤らめ屈辱的な表情を露わにし新しい男と仲良くしてないやら、ラブラブだとやら、まぁ筋の通っていない、支離滅裂な発言をし俺から逃げようとした。
逃げてくれて構わないと思ってしまう程には呆れてしまったけどほんの少しは呼び止めようと声を出したが届かなかった、悲しいものだ。まぁ、本当に落ち込んだ、何故なら思考には自棄酒を浮かべさせていたのだから。
よし…それが良い。
そう思い立つと、誰かに話しかけたい気持ちになった。理由は苦しかったから、なんとなく近くの人に目を見やる。すると、俺をガンミしている顔立ちの整った男が妙にいいタイミングで突っ立っていたわけで。
「あんた、みてただろ?その、いつから見てたんですか?」
「なんか…よくわかんないけど可哀想だね。」
質問をガン無視した挙げ句同情された。なんだか嫌だが、それでも嬉しかった。
「可哀想…いや、なんか俺に嫌気をあいつが指してたなら…俺がもう少し優しくしてやれば良かった。」
「そんな優しいこと言う余裕あるんだね、心が軽くなる?」
「ならないけど、やっぱりおかしいよな、飲んだらおかしくなっても許されるよな?」
「おー、飲もう飲もう。」
話しているうちに飲む流れに、なっていた。
少し楽しくなりたい、よし俺を楽しませてくれ、名前も知らない親切な人よ。
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