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好きだから、アナタのために7

***  いつも以上にベッドの軋む音が、寝室に響き渡る。「抱き潰す」と宣言した智之さんは、それを実行すべく、僕に容赦なく手を出した。 「んっ、あぅ…ッ…うっ!」 「聖哉、逃げるな。俺だけを感じてくれ」 「逃げてなっ、あ、んっ…激しぃっ!」  美味しいカクテルを作る智之さんの両手が、うつ伏せになってる僕の腰を掴み、これでもかと打ちつける。ただそれだけの行為なのに、なぜか妙に感じてしまい、何度も達してしまった。 「智之さっ……いっ、イったのにぃっ、んあっ、そんなにされたら…うっ、おかしく、なるぅっ」 「おかしくなるくらいに、もっともっと感じてくれ」 「ぁッ…きもち、いのっ、ンンっ、い゛ら゛な゛い゛ぃッッ」  肌と肌が当たる音と、出し挿れするぐちゅぐちゅという卑猥な音。そして僕の喘ぎ声がミックスされて、さらに感度をあげる。 「聖哉、なんでこんなに感じてるんだ。いつもより締めつけヤバい」 「智之さんのがっ、ぉっ大きいせい、だよ」 「何回イった?」 「わからないっ…も、少しっ、んっ、ペースを落として」  そうお願いしたのに、智之さんの片手が僕自身を握りこんだ。 「うわっ、ぐちゃぐちゃだな」  楽しそうに言うなり、上下に扱きはじめる。外とナカをこれでもかと責められたら、我慢なんてしていられなかった。 「あっ…んあっ……気持ちいいっ、それっ…」 「イくとき教えてくれ。一緒にイキたい」  理性を手放した僕は、智之さんの動きに合わせて、腰を揺らした。気持ちよさが倍増されたおかげで、すぐにでも達せるけれど。 「智之さンっ…んぁっ、ああぁっ、すき、あぅっ! すっ、きぃ……っ!」 (大好きな智之さんを僕が独占できるこの瞬間を、もっと噛みしめていたい。僕とひとつになってる、限られたこのときだから――)  そう思っているのに、無情にも躰の事情がそれを許してくれない。愛する人に感じさせられる行為に、どうしようもないしあわせを覚えてしまう。 「やぁ、らめぇ…もっいきそっ!」 「聖哉、俺もおまえが好きだ。すごく好き」 「智之さっ…いっイくっ!」  腰をしならせて達した僕に抱きついた智之さんも、奥深くに自身を突き刺して、躰を何度も震わせる。 「智之さん、重たい……」  本当はシーツの上にうつ伏せになりたいものの、何度もイってるせいで汚れているため、それができずに、智之さんを背負った状態で腕立て伏せしている格好になっていた。 「聖哉、漏らしすぎだろ」 「誰がそれをさせたんですか?」 「声、掠れてる」  僕の問いかけを無視して違うことを言い、軽々と僕を抱える智之さんの二の腕が、痛いくらいに強く後ろから抱きしめる。下半身がつながった状態で、膝の上に載せられた。

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