33 / 43

第33話 アユダルの思い

 ベッドに押し倒され、アユダルは額にキスをされながら、ポツポツとレウニールの話を聞いた。 「お前を、私のものにしたかった」 「レウニール様… それって僕のことを…?」  もしかして僕を娼館から買い取って、レウニール様の側に置いてくれるの?! 僕の夢は叶うの?!  アユダルは期待で瞳を輝かせて、レウニールを見つめる。 「だけど、私がお前を独占すれば… 宝の持ち腐れになってしまうとわかったよ… だから私のものにするのは止めることにした」 「そんな、レウニール…」  言葉を遮(さえぎ)るように、アユダルはレウニールに唇を塞(ふさ)がれ、手首にはめた抑制リングも外された。  「んんっ…! ふぅ…! んんっ!!」  僕は治療師見習いになれなくても… あなたの愛人になって、ずっと側にいられたら良いと思っているのに…? レウニール様! 待って、僕はもっと話をしたい! あなたに僕の気持ちを全部伝えたいよ!! レウニール様―――っ!!    自分の気持ちを伝えたくて、ほんの少しだけ、レウニールの愛撫に抵抗したが… すぐにアルファの強烈なフェロモンに包まれ、アユダルは目の前の快楽に夢中になってしまう。   手早く服を脱がされ、レウニールの唇は… チュク… チュクッ… チュチュッ… とアユダルの細い鎖骨(さこつ)へ走り、胸の真ん中を通って臍(へそ)まで下りて、舌先でクチュクチュ… と臍の穴をなめられる。 「んんっ… あっ…」  艶(つや)やかな茶色に近い濃い金の髪を、アユダルがなでると… レウニールは顔を上げ、ギラギラと欲望で光る青玉色(サファイア)の瞳と視線が交わる。   淫(みだ)らに動くレウニールの唇はすべり下り…   立ち上がり淫密(いんみつ)をこぼすアユダルの華奢(きゃしゃ)な性器に、ヂュチュ… ヂュチュッ… ヂュチュッ… 舌をからめながら吸い付いた。 「レ… レウニール様ぁ…!」  ああっ! だめぇ~… レウニール様!こんなの気持ち良過ぎるよぉ! 出ちゃうよぉ… ああっ… レウニール様のお口の中で出ちゃうよぉ~… レウニール様ぁ… ああっ! 出ちゃうっ~!  不意にレウニールはアユダルの性器を放してしまう。 「あっ?! んんっ…?」  あれ?! いつもなら気持ち良く、このままイカせてくれるのに? んんん~…??  ころりと身体を引っくり返され、アユダルがうつ伏せになると、オメガの性器を指で開かれ、レウニールの長大な性器が背後からずぶずぶと挿入された。  「もう我慢できない… アユダル…っ…!」  「ああっ…! レウニール様ぁ… んんっ… ふっ…!」   そうか! レウニール様も僕の中で早くイキたいのか!! 僕は本当に男娼失格だなぁ… お客のレウニール様を置いて、僕だけ先に気持ち良くなるなんて! レウニール様を気持ちよくするのが僕の役目なのに! ごめんなさい!!  反省したアユダルは… せめてレウニールが、気持ち良く奥を突き上げられるようにと、大きく足を開いてお尻を上げた。

ともだちにシェアしよう!