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第1話 俺は潔世一を殺したいほど憎んでいる。

U-20日本代表の試合後、潔が兄貴に目を付けられた。 俺の目標は兄貴を勝利することだったが、今は兄貴と潔を勝利することが目標になった今、俺は悶々とした生活を送っていた。 「凛おはよ」 「……」 久々の休日に何故か俺は目障りな潔を呼び出していた。 「まさかお前が俺を誘ってくれるなんて思ってなかったよ」 「そうかよ」 「で、何するんだ?」 ノープランで呼び出した俺を理解して気を利かせたのか、奴はDVDの見せて言った。 「過去のW杯試合のDVD持ってきたから、一緒に見なようぜ」 笑って俺の腕を引っ張る潔はいつもと変わらないくらいに目障りだった。

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