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第2話

潔と待ち合わせた場所は都心の駅前だった。 人が多いが普段相手選手とぶつかり合うような試合をしている俺からしてみたら、避けて歩くのが面倒だったが、一般人とやり合うわけにもいかない、最小限で障害物を避けて歩いた。 「お前は休みの日何してるんだ?」 「お前には関係ない」 「おいおい……」 潔は呆れたように後から歩く俺に振り向いて苦笑いを浮かべた。 「休みの日に呼び出したのはそっちだろ。関係ないなら呼び出すなって」 それもそうだ。 では何故俺はコイツを呼び出したのか。 「凛は友達とカラオケとか行ったりするのか?」 「行かない」 「じゃあサッカーと勉強以外は何して過ごしてるんだよ」 潔に言われて気付いたが、俺の生活はほぼ兄貴に勝利するための日々を過ごしていたのに気付いた。 「まぁいいか。じゃあ今日は俺と初デートで楽しくいこう!!」 「うざい、デートじゃない」 こんな目障りな奴と出掛けるとは、俺ははやまったと今更思い直した。

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