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第9話

「またブルーロックでな、凛」 別れ際、俺は普段のように手を軽く降って家路に着いた。 俺は今普段凛と接しているように手を振れただろうか、表情は固くなかっただろうか。 「……凛、俺は凛が好きだよ」 俺はとても欲しがりになった。 それはエゴイストだからなのか、ただ俺がワガママなのか。 今日抱かれているときに、俺は凛からいい返事が欲しいと思ってしまった。 あれだけいい返事はもらえないと自分に言い聞かせていたのに、俺はどうしてもいい返事が欲しくなっていた。 それと同時に凛の経験は俺だけのものじゃないことに悔しさを感じていた。 「あぁ。……やだな俺」

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