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1 はじまり

小学生の入学式前に両親を亡くした。 それから親戚をたらい回しにされ気遣いというものが身についてしまい甘えることが許されなかった。 たらい回しにされていたのは なんとも考えてない顔でにこにこしている僕に対して不信感をわき気味が悪いと言われ転々とした。 小学生は3回くらい学校が変わり、いろんな県にもいった。 冬の月 中学生に入学する頃、親戚たちは僕を施設の前に置き去りにした。 1日たっても迎えに来ない人たち ここでようやく僕はいらない子なんだと思った。 どうしたらもっと親戚の輪の中に入れたのか、いろいろ考えたがだんだんと手は赤くなり冷たくなった。 足を抱え座り込み 寒空の中、答えがでないって分かっていても考えるようにした。 寒い、眠たい。 うとうととしていると真っ黒な雲からはちらちらと白い雪が降り始めてきた。 きっと僕はここで死ぬのかもしれない。 そんなことを思いながら僕は丸くなった。 2日目を迎えると施設の職員が声をかけてきた。 「君、大丈夫かい?」 「……」 「喋れないほど凍ったか、ちょうどいい」というのが聞こえた。 職員は僕を抱え室内に入った。 室内は少し暖かい、そこまでは暖かくはないが、外よりはマシだ。 「すぐに暖めてあげるからね」 といい服を脱がされた。 目の前には大きな湯煎があり、そこに入れられる。 「あったかい」 「それはよかった、じゃ洗ってあげるからね」 もうすぐ中学生というのにこの男は洗ってあげると言い出したのだ。 男も服を脱ぎ捨て一緒につかり体を触ってきた。 なんの冗談だ、男が触ってくる手を制したら 引っ張られ掌は尻のほうに動いた。 「ひっ!?」 お尻を揉まれおかしな気分になってくる。 「なにを……して」 「大人しくしていたほうがいいよ」 そう言われると唇を奪われた。 「んんっ」 ゴリっと尻にあたるものはなんだろう。 それを擦られる。 「ああ、気がついたか、優しくされたい? 痛くされたい?」 なにが始まろうとしているのだろうか、顔中舐められ 「君は何歳くらいかな?」 「……11」 震えながらも僕は男の問いに答えた。 「そうか」 といい体中何度も舐められ、吸い付く。 「んっ」 知らない感覚に僕は震えた。 男が舐めているのは赤く腫れた乳首だった。 そんなところ舐めてもどうにもならないというのに。 ちゅぱちゅぱと何度もしていた。 「ゆっくり、じっくり開発してあげるからね」 男はそういった。

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