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2 館長

施設の中には仕切られた部屋が何個もあり、時折悲鳴も聞こえた。 「館長、彼が昨日潜り込んできた葉山陸斗(はやまりくと)くんです、リクで登録しておきました」 「ああ、君がリクか、可愛いのぉ」 少し年老いた男は僕の顔を触ってきた。 僕は首輪をつけてセンサーっぽいのをつけられている。 「もし、逃げたり隠れたりしても君を追うことができるよ」と言ってきた。 「どれ、少し味見をしようかの」 「館長、まだ中は開発してません」 「なら、素股だけでもよいだろう」 「それなら」 「担当は君がするのか?」 「ええ、私が見つけましたので」 「足はつかないんだろうな?」 「ええ、捨て子のようです」 「ならよい」 僕は捨て子のようだ、たしかに誰も迎えに来てくれなかった。 その時点でそういうことになるのであろう。 館長室に入り、杖を持った男と二人きりになった。 「リク、名前と年齢を言いなさい」 ジーとカメラがまわっていた。 「僕は……葉山陸斗です」 「違う、本名を言ったらダメだよ、君は今日からリクなんだからね」 「……はい」 「ぼ……僕はリク、11歳です」 「よく言えたね、ご褒美の飴だよ」 小さな緑色の飴を渡された。 「それを食べなさい」 「はい」 ぱくりと口に含み舌で転がす。 味は不思議な味、なんとも言えない味だ。 「あの」 「ん?」 「僕春から中学生になるんですけど、通えますか?」 「うーん、君がいい子にしていれば通えるよ」 ビデオカメラをパソコンに繋いでいた。 いい子にしていれば大丈夫なんだ。 「あの……」 「リク、ここでの発言は私に許可を得なさい」 「……はい」 そう言われたので追求ができなくなってしまった。 縮こまっていると後ろに立たれ首と服の隙間から手を入れられた。 「んっあの、なに……」 ゾクッとなにかスイッチが入ったように体が疼いた。 「これ気持ちがいいだろ?」 耳元でそう囁いた。 気持ちがいいと言われてもぞわぞわして体が……あれ? なんだろうなんかくすぐったい気持ちになる。 「はぁはぁ……」と男の息づかいが聞こえるたびに体中なにかが這っているのかという感覚に襲われた。 「んっ」 「そうそう、そうやって可愛い反応をしなさい」 またゴリっと背中になにか固いものがあたった。 「はぁはぁ……」 涎が垂れた。 「ああ、もったいないね」 顎を後ろに向けられ唇を重ねた。 「んっ」 じゅるじゅると吸い舌を引っ張られる。 「んんんっ」 嫌なのに体の奥が敏感になって。 「あっ!?」 思わず下半身が緩んだ。 「おや? 君は才能があるのかな?」

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