ファングはバルドを椅子に座らせると、膝立ちになって迷いなく股間に顔を埋めていく。 「はぁあっ……すぅ……なんて見事なんだ……これほど逞しいチンポを見せられたらっ、舐めしゃぶりたくなるに決まってる♡」 　顔をとろけさせたファングが、立ち込める雄臭をたっぷりと吸ってから、勃起をいきなり口に含んできた。 「ヒッ！　わわっ、ファング！？」 　人間の口にはオークのものは大きすぎて、顎が外れそうなほど限界まで開いているが、それでも苦しそうだ。 「んぐっ、くぶ……ゲッホォ……！　ふふ、ちゃんとお前も興奮してるんだな……嬉しいぞっ♡ もうオーク汁がこんなにダラダラと出て……♡ はふぅ……ぴちゃ、れろおおぉぉっ……」 　手のひらに収まりきらないくらい大きなバルドのペニスにそっと手を添え、側面を長く舌を突き出してペロペロ舐め上げるファング。 　催淫剤の影響と、ファングとこんなことをしている性的興奮と背徳感のせいで、カウパーが止まらずファングの口元を汚す。 　ファングがぴちゃぴちゃ犬のように音を鳴らして尿道を舐めても舐めても、必死に頭を前後させ扱いても、洪水のようにこぼれてしまう。 　喉奥で雁首を締め付けられるのもたまらなかった。 　こんなのは味わったことがない……一人慰めることさえ滅多にしないバルドは、温かな口内の刺激にまるで全身が溶けそうだ。 　手のやり場だって、まさかファングの頭に置くわけにもいかず、宙を彷徨っている。 「ぐぽぉっ……んん、はぁっ、あぁ駄目だ……♡ こんなんじゃ全然足りないっ……バルドのこの大きくて硬くて太すぎるチンポ、口じゃなくてここに挿入して欲しい……っ♡」 　甘えるようにバルドのものを片手で扱きながら、もう片手では後ろの穴をほぐしつつ言われても、バルドは困惑しかない。 「そ、それは……バルドもできるものなら、したいけど……オークの身体、大きいから……難しいと、思う……。本来人間族と交配するようには、できてないし……」 「本来、ということは、できなくはない……と考えても良いのだな？」 「え」 「心配するな。俺だって男だ。性行為の知識くらいはあるし……異種族も人型であるならやり方はそう変わらないだろう」 「ち、知識って……それとこれとは……あっ、ファング！？」 　バルドの手を取って、まるで自らを襲ってくださいと言わんばかりに、仰向けに寝転んだファング。 　決して人間にとって快適とは言えない場所で、背中も、いや先の戦闘でまだ身体中が痛いだろうに、やる気満々だ。