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第130話 白薔薇

ミトにはファンクラブが出来た。タカヒロも人気でミトに続いてファンクラブが出来た。  大手の芸能事務所が専属契約を結びたいと言って来たがロジが即刻、断りを入れた。 「芸もないのに芸能事務所ってなんだよ。」 何故かロジと小鉄が怒っていた。  それでも私設ファンクラブのようなものは、たくさん出来ていて規模が膨らみ始めた。  中でも特に、熱心に活動しているグループがいた。 「私たち、BL好きな女性で組織しているグループなんです。今までは小説と漫画が中心だったんですが、ミトとタカのポスターを見て皆んなで飛びついたんです。」 ミトとタカの美貌が皆んなの好みにピッタリハマったらしい。 「BLも批判されるけど、イケメンならいやらしくないのよ。私たちはゲイの愛好家だから、ゲイの当事者ではないけれど応援なら出来るわ。」  そんな事を言ってくれるファンの人たちに好感を覚える。  ロジは学生もよく家に招いたりするので、BL愛好家の女の子たちも気軽に受け入れている。  BL愛好家の皆さんの名称は[白薔薇]というらしい。BLの当事者は[薔薇族]だから、愛好家のお嬢さんたちは[白薔薇]だそうだ。 「じゃ僕たち薔薇族なの?」 「昔出ていた雑誌の名前だな。そこから取ったんだろう。」 ロジが解説してくれた。 「芸歴ならぬゲイ歴はロジは長いからね。」 小鉄が面白そうに言っている。この頃小鉄もファミリーの一員になってるようだ。忙しい合間にちょくちょく顔を出す。 「ミトとタカはマネージメントが必要でしょ。 美容室は私の信頼出来るメンバーがいるから任せられるのよ。」 マネージャー的な事をしてくれる。

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