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第155話 タカの思い

 抱きしめても見えないタカの心にハジメもまた、心が凍り付くようだった。 「タカがそんな顔すると思わなかった。 4人で愛し合う事は無理なのか?」  タカヒロがハジメに抱きついて来た。 肩を震わせて泣いている。 「ロジ先生は優しかったよ。 オレ何回も絶頂を迎えた。そんな自分がハジメに申し訳なくて・・でも凄く感じたんだ。  ハジメだけ、愛してるのに、ロジ先生にも感じてしまった。オレ、ビッチだよね。 ロジ先生を好きになったんだ。 ハジメ、ごめんなさい。」 強く抱きついてそんな事を言った。 「もう、俺の事はいらないのかい?」 「違うよ!ハジメが一番だよ。誰よりも一番だよ。でもロジ先生の事も好きなの。」 「俺もタカが一番だ。でもミトを抱きたい。 ロジャーも好きなんだ。それでいいじゃないか。」 「オレ、ロジ先生にもミトにも、どんな顔していればいいかわからない。気まずい。  でもハジメがオレを嫌いにならないなら・・」 「嫌いになるわけがない。タカは俺の、だよ。 ロジャーにそんなに感じたんなら、俺も負けないように頑張るよ。」  ハジメに抱きしめられて、お尻を撫でられ、タカヒロは安心したようだ。 「誰も誰かと比べるなんて出来ないよ。 みんなそれぞれ愛しいんだ。  タカ、愛してるよ。離さないよ。」 「うん、オレもハジメを愛してる。 ハジメが愛してくれるから、他の人も愛せるんだ。ハジメがいなくちゃダメなんだ。」  布団を敷いて寝る支度をした。二人で歯磨きしていると、ミトが顔を出した。 「ハジメ、タカと仲直り出来た? タカは僕を許してくれる?」 「うん、ミト。今度はミトとセックスしようね。」 「えっ?どっちが攻め?僕が受け、かなぁ?」 ハジメが 「何言ってるんだよ。二人とも面白すぎるよ。」 「それじゃ、おやすみなさい。」

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