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出会い

 [いらっしゃいませーあ、秋野さんお久しぶりです。肩どんなですか?] [お疲れさま、だいぶ調子良くてね少し寝れるようになった…] [よかったーまたフルコース電気もやりますか?] [お願いします。]  少し薄暗いオレンジライトにてらされる個室、アロマオイル先月とはちがう香りにつつまれて、台に腕をクロスさせうつ伏せになる顔を横にし目をつぶる。  職柄仕方ないのか左肩から首が寝れないくらい痛く、探していたとこたまたまここの個人経営マッサージ屋についた。  [寝れたのはどのくらいですか?] [2時間かな…] [それ、カウンセラー一度いったほうが…すみません失礼な口を…] [心配してくれて、ありがとう…隙がなくてね、たまにサービスエリアに邪魔な路肩に駐車してる大型いるだろ?気持ちがわかるよ…まだ2年目なんだがな…] [差し支えなければ、前職は…] [車屋だよ、ブラックのブラックでね…辞めたよ巻き添えくらうまえに] [整備士さんでしたか…良い手をしてると] [褒め上手だな〜ありがとう、はは…] かなり若そうにみえるが、少し茶髪金髪近くの明るい短髪、夜がメインだがたまに昼間もはしり不規則な生活に、ガソリン高いのも世間で注目し響いている。国はなにもやらないし、会社がガソリン精一杯そこそこ大きい会社だからいろんな人間もいる。罵声でしか会話できない同僚や、しょっちゅう子供幼児で休む管理上司だ。少し不安なとこもある出勤日を間違えたりと、管理が不起訴だ。自分で確認する日もあるが、メリットは休みは休みで連絡等もしなくていいとこだ。  デメリットは、ボーナスが怪しいとこだな…物価高世間のせいで。無いとブラックなんだがな、2年目にして、左全身が痛くて湿布や薬がきかないくらいに、気に入りのマッサージ師にであえた夏。  8月、暑いし電気代高いし物価高、ガソリンも。 その中で癒やしの空間だ、吉弥ヨシヤさん…  [吉弥さんは?若そうだけど、俺は39歳おっさん臭相手に助かってるよ…] [3.39さん…?!うそ…30歳くらいかと…す、すみません] [若そうにみえたか、嬉しいなー] […22です……生意気色々すみません。] [謝らないでよ…おしかけてるのはこっちなんだし無理言って指名まで…] [ご、ご結婚は…?!] ?!? ビックリしたー…必死な顔して若そうに振る舞う尻尾はえてるのが幻でみえた…。 [くす…してないよ、恥ずかしいな独身だよいわゆるヲタクでね好きな声優さんのライブに毎年いってる。当方のヲタ芸ってしってるかな?] [さ、サイリウム…綺麗なやつですよね] [振り回す遊びでやってるんだ、リーダーじゃないがチーム組んでたまに集まってやってTi〇okにあげたりしてるんだ…情けないだろ?] [ぜ、全然……むしろ俺も声優すきですよ…!メイトとかにもいくし。] [まじか…意外だな、話してよかった…普通ひくのに…。] [か、彼女いたんですけど。アニメの嫌味ばっかりいって得点つける女だったんだ別れてやりました。]少し噛み噛みモード話し出す吉弥さん…隠れヲタクつうのかな、なんか今日は盛り上がった。  [あ、あの〜吉弥さん…少しお静かに] [は、はいっすみません!] [お静かにっ] [すみません…] 謝るタイプだな、無駄に…見かけによらず隠れヲタクが推しマッサージ師だなんて、課金することにした。毎月、下手すら毎月2回以上通いつめ土産も渡した。サービスエリアならいろんなモノ有るから喜ぶだろう。  [終わりました] [話が弾んじゃって怒られてしまったねごめんね] 頭ポンポン、してしまった。 [ご、ごめん…っ触って……か、会計おねがいします] [は、はい…!] [これ、よかったら飲んで] [ありがとうございます…] [ちなみに今なに乗ってるの?] [ムーブです…すみません車好きなんですが見るだけで。詳しくないし…] [色んな見方があるから気にしなくていいよ…現行?] [はい、そろそろ乗り換えようと思って。]  [お話し中すみません吉弥さん…次のお客様待たれてますので…] [すみません僕が悪いです、彼は悪くありません。またよろしくね吉弥くん…] [あ、ありがとうございます…!]  数日後、久々四時間は寝れるようになった。 肩もだいぶ楽になった… 今日は、昼間の配達夜に目的地に走らせばだからな…慣れた号線沿いの町中を走ってると、推しがいるマッサージ屋の駐車場に、人影がムーブから降りてきた彼だった。今から出勤か、軽くパパっとクラクションを鳴らしたが気づいてくれたかな??  バーと、後ろもいなかったたも規制以下で走った。  !? 顔を覗いて手を振った、一瞬目があったような気がした…。  気づいてくれたなら嬉しい、よし真っ直ぐ走ろう。

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