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第6話
「あぁッ、千夜、ここも、ここも触ってくれ……ッ……!!」
唇を離した少尉はこう言って、自ら両脚を高く上げ、左手でその部分を拡げてみせる。
「……!!!」
女子にもついている、排泄器。
今までの経験でそこに触れた事はないが、女性器のように扱えばいいのかと考えた義三郎は、少尉の雄を扱きながら舌で菊穴に触れてみた。
「っ、あぁぁぁ……ッ……!!!」
瞬間、少尉がより大きな声で喘ぎ、身体を仰け反らせて絶頂を迎えていった。
勢いよく発射された精液があちこちに飛び、少尉自身の身体の上にも零れた。
(ここは……そんなに感じるところなのか……)
女子が女性器で感じるのと同じなのだと気づいた義三郎は菊穴に舌を捩じ込んだ後、恐る恐る指を挿入してみる。
「く……うぅッ……」
くぷ、という液体の滴る音と共に、義三郎の骨ばった太い指は少尉の体内に呑み込まれていく。
(女子と同じであるなら……)
義三郎は指を2本に増やし、内壁の中を弄ってみた。
「ぅあ、ぁぁぁあぁッ……!!!」
そこにあった感触の異なる部分に指が触れると、少尉は誰かに見つからないかと不安になるくらいの大きな声を上げる。
「はぁ、あぁッ、うぅ……ッ」
流石にまずい、と思ったのか、少尉は声を出さないように手で口元を押さえた。
「も、もういい、もういいからお前のを……」
挿れてほしい。
浅い呼吸を繰り返しながら、甘く掠れた声が義三郎を誘う。
「……承知いたしました」
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